ガエル記

散策

『OVERMANキングゲイナー』富野由悠季 その4

後半になってますますわけが分からなくなってきますがそこが良い。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

しかし親の代から洗脳されて戦闘人間にされてしまった少女の苦悩から救おうという題材はずっと続いているわけです。

 

ところでミイヤの劇中歌でふと『竜とそばかすの姫』での劇中歌を思い出しました。

『そばかすの姫』の歌が世界から愛されるというのが私には同意できませんでした(実際まったく売れなかったし)むしろミイヤのようなちょっと不思議な土着的な囃子歌的なもののほうが人の共感を得られる気がします。なんかつい口ずさんでしまいそうじゃないですか。「ほんとうかいほんとうかい」みたいな。

別に物凄い歌唱力が必要とされるわけじゃなく皆から愛される歌声ってことですよね。そこが『そばかすの姫』の歌声にはなかった気がします。みんながアイドルの下手な歌を好む意味を考えればわかりますよね。

 

良い子のゲイナー君が本音を話し始めるのは凄い。

世界を操るオーバーデビルの威力というものがなんなのかってことです。

 

『OVERMANキングゲイナー』富野由悠季その3

キングゲイナー』はお姫様もとても良い。三匹も。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

このシベリアの旅、実際であれば居心地の良いものではなさそうだけど惹かれてしまうなあ。

富野作品が複雑なのは周知ですが本作の雑多性はなかなか一筋縄ではいかない。そこが面白いのだけども。

楽しくて笑いが多いから誤魔化されてしまうのですが本質はとてもシリアスで難しい。

まずは「移動都市」の内容。もう少し移動都市説明箇所が多いとそこだけでも話題になったと思うのですが勿体ないのですよね。

エクソダス」の説明も物語の中で少しずつされていくという高度なスタイルなのですがやはりそれだと「この人たちなにやってんの?」とわかりづらい。

つまりに毎回アニメ放送の始まりに移動都市の様子を描写して「我々はこうして新しい土地を目指す」的な導入をやっていたらもう少し受けやすかったのではと思ってしまうけどウザイといえばウザイだろうけど。

 

そしてそこに投入される「ロボット」オーバーマンがまた不可思議。

なぜこんな超常現象を起こしてしまう設定なのか。

とはいえもともと「ニュータイプ」という超常現象を本格SFに持ち込んでしまったお方なのだから当たり前といえばそうなのか。

いや決して私は嫌いではないのだけど。

というか嫌いだったら富野作品好きになるわけないか。

 

そしてさらにそこに騎士道精神、武士道精神を味付けすれば富野世界の出来上がり。

ではないか。

とにかくキャラが魅力的です。それは散々前回までに書いてきましたが続けて色々なキャラが登場します。

前鑑賞の『ZZ』ではそれまでのキャラの焼き直しを感じてしまいましたが本作に至っては本当に素晴らしい。

エリアルを相棒にしていたエクソダスの失敗の記憶は壮絶ですがこれもこの作品独自の味わいで薄められている。

ゲインの物語をもっと観てみたい気もする。

 

なんといっても運行部長の登場ですっかり笑えてしまう。

でも過剰に「おかまキャラ」になっていないのはさすが。ギリというところ。

でも助かるんだよねこういうキャラいると。

『OVERMANキングゲイナー』富野由悠季その2

観ていくほど面白いのですがこのアニメ作品、話題にならなさすぎな気がします。

 

富野作品で好きなのの一つはキャラの多様性。

老若男女が偏りなく登場するのが落ち着きます。

もちろん富野流の偏見というか「いつものやつ」というのがあるのも好きです。

特におかしいのはいわゆる「イケメンキャラ」がギャグ的に配置されるところ。

上のゲインにしてもやっぱりちょっとかっこよすぎて笑えるんですよね。この感覚が好きです。

そして登場するアスハム君。

なんなんでしょうね。この富野イケメンキャラへのふざけ方w

 

もちろんいつも主人公が好きです。

OPでかっこよく銃を構えるシーンがまったくカッコよくないのが凄く良い。でもフィギュアスケートは抜群に上手いというw

そして女子チーム。

日本製アニメでいつもひっかかるのが女性キャラになってしまうのですが富野女子はいつも大好き。

無論ヒロイン・サラ・コダマも素敵です。

これまでの主人公のお姉さん的保護者枠ではなくむしろ普通にヒロイン枠なんだけどまじでかわいいのはどういうことか。

そりゃいつもの悪女タイプは健在。

アデット・キスラー。

美女もギャグ要員。

というか大人がギャグ要員なのか。

その極め付きがなんといっても

ヤッサバ・ジンでしょう。

なんといっても出だしパートで最も涙を誘い活躍したのが彼ではないかと思っています。

壮年男の哀愁というのか。男の美学を生きるのがなんと虚しく愚かしいことかを教えてくれましたね。

 

そして忘れてならないのが彼。

キングゲイナーかわいい。

でもこの角度だと魅力がイマイチ伝わらないな。

 

こう?

つまりふわふわのドレッドヘアがチャームポイントです。

 

でもみんなのアイドルはこのふたりよね。

 

シベ鉄コンビ。エンゲ・ガム&ケジナン・タッド。このふたりがいるから他の人たちが救われるね。

 

となんだかんだ言ってても結局ゲインが好きです。OPだけで良い。

『OVERMANキングゲイナー』富野由悠季

バンダイチャンネルで『ZZ』観たので未鑑賞作品を観るべきなのですがどうしても本作を観たくなってちょいと覗こうかと思ったのですがあまりに面白くてもう離れることができなくなってしまいました。

 

正直言ってガンダムシリーズより面白いような気もします。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

最初っからぶっ飛ばしで面白い。こんな突入型には普段逆に醒めてしまうのですが富野アニメだとすんなり入ってしまうのはよほど相性が良いということでしょうか。

素直にゲインがかっこいいしゲイナー可愛い。

なによりOP好きだし姫様も可愛い。

しかも大吹雪からの導入なので現在の大寒波とこれもリンクしてつい共鳴してしまいます。

 

「イケメンキャラ」って私はどーもな、と思いがちなのですが富野イケメンはちょいとずれた位置にいるので素直にかっこよく見えてしまうんですよね。

粗暴なのに紳士でステキです。

それ以上にやっぱり特筆すべきは主人公ゲイナー君のキャラ設定だよね。

ゲームキングのメガネオタク少年でひ弱非モテのはずだけどやたら気が強くて突っ込み型というかなりの不思議キャラです。外見はまったくイケメンではないし強くないのにそれでいじけるところはまったくないどころか逆に堂々主張するのが面白いです。

 

しかもこれ舞台がシベリアでますます興味が示されます。

さらに「移動都市」というアイディアは画期的だったはずですがあまりそこが宣伝されないのはネタバレとされてしまうからなのか?

 

とにかく再々鑑賞なのですがわくわくしっぱなしです。

『機動戦士ガンダムΖΖ』その8

 


機動戦士ガンダムZZ』全話鑑賞完了。

この調子で行けば確かに『ガンダム』は永久に続けられそうです。なにせ人間たちは未だにニュータイプでもなければ戦争もやめようとはしていないからですね。

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

なんといってもリィナが助かっていたのは心底ほっとしました。しかも助けたのがセイラさんだったという仕組みはなかなかです。

 

ZZ「見なくてよい」「黒歴史」と聞いていたのですがそんなことはないと思います。

ただ描かれた内容が戦争の視点でいえばⅠⅡの繰り返しで新しい何かはほとんどなかったのは確かです。

とはいえ権力の無い子どもたち特にZZでは貧しく身寄りもない子どもたち(戦災孤児と言っていい)が自ら戦争に関わって様々な経験を乗り越え成長していく、という形がはきりと表現されました。

私としてはZのラストで(大好きな)カミーユが精神を破壊され廃人になったと見えたのがZZでファの献身的な介護で蘇ったと思えたのがなにより嬉しかったです。

Ⅰの主人公とヒロインたるアムロとフラウは別れるしかなかったのがZのふたりはZZでは結ばれ(と言えましょう)ZZでは兄妹という形で描かれ死別したかという悲しみを払拭して再会しⅠⅡの主人公が一時期廃人になるのにZZでは新たなる道を自ら歩み始めたという意味合いで見ればファースト・Z・ZZはまったく違う物語になっています。

 

どうしてもファースト世代はファーストから離れきれないのですが私としてはこの初期3作品で選ぶならやっぱり『Z』が好きです。(リアルでは観ずずっと後で観たんですが)

『ZZ』の良さは「明るさ」ですね。

しかしその裏で結局「プル」シリーズの女の子たちが死んでしまうしショックなのはジュドーはほとんど彼女たちの死を気にしてないかのように描かれてしまったことでしょうか。

それは今放送中の『水星の魔女』でも描かれていることです。

大人たちはいろいろな言い訳を考えて子どもたちを自分たちの都合のいいように改良していきます。「世界のため」「平和のため」「幸福のため」と。

ZZで最後プルツーが気を失ったけどその生死は?という疑問が出たようですが私は死んだのだと思います。

しかも誰もその死を悼んでいない。それだけの存在でしかないのです。

 

だけどプルシリーズはその後も作られていくわけですね。

残酷です。

 

 

配信メディアが少なくてかなり迷いましたが結果観てよかったです。

作品のクオリティとしても悪くなかった。

ただただ戦争は繰り返され人はあっけなく死ぬ。

何が何でも生きぬいていくしかない、ってことです。

死んでしまえばそれまでだし生きていればなんでもできるわけです。

 

ところでハマーンについては・・・可哀そうな人だなと思います。

 

 

『機動戦士ガンダムΖΖ』その7

プル・プルツーはさすがにやりすぎ。しかし現実にすでにあるのが悲しい。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

完全なガンダムスタイル。戦いながらキャラクターを描いていく。

こうして観ているとやはりハマーンとミネバだけが異常なほどキャラ立ちしてるのが見える。ミネバは思い込みかもだけど。

 

マシュマーの死。

ガンダムは人がどんどん死んで(殺されて)いくから嫌いだと言われるがZZ観ていて確かにと思ってしまいました。

ストーリーが面白くて引き込まれているとそれを感じにくいけどはまっていないと逆に解りやすいということですね。

 

『機動戦士ガンダムΖΖ』その6

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

第34話からカミーユが再登場してきて急に面白くなってきました。

もしかしたらダブルゼータ始まってすぐにこの道に入ってもよかったというか入った方が盛り上がったのでは?時代の空気があるからよくわからないけれども。

 

もしかして私はカミーユがとても好きかもしれないw特に苦しんでいるカミーユはとても良い。ひとりで世界を救おうともがく姿が悲しい。

ジュドーの視線に答えるカミーユが怖くなるような純真なまなざしを返す場面にぞくりとします。

この絵は誰が描いたのでしょうか。この眼差しの美しさ。カミーユの心を映しているようです。

 

「空が落ちてくる」インパクトのある言葉です。

コロニー落としの中で「これで人口減らしをすることができた」「それは言ってはいけない台詞」というのがあってえげつないなと思いました。

コロナ禍も少子化も政府がいまいち本気にならないのはむしろ人口を減らしたいのではないかと思います。

特に少子化対策に本気にならないのはその気持ちが強いからではないでしょうか。

 

閑話休題

 

ジュドーとプルそしてプルツーの戦いも悲しい。そしてここでプルが死亡!?!?

ジュドーがさほど衝撃を受けているようにも思えなくて理解するのが難しかった。

その後もジュドーあまり落胆している風ではないのは不思議。

戦争で心が死んでいっているようにも思える。

 

そしてブライトさんもすっかり男らしくなってステキになったw

 

不倫には至らないけど誘惑されてしまう小話もちょっと面白いです。

 

メガネっ娘ミリィ・チルダーさんが良い味出しています。

 

ジュドー。リィナのために学費を稼がなきゃと考えている。ほんとうにおかしくなっていたんだ・・・。

 

追記:と思ったらリィナの声が聞こえていたのだった。ニュータイプだった。