ガエル記

散策

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『Marginal/マージナル』萩尾望都 その6

JAPAN ON TRACK FOR ‘EXTINCTION’Japan’s birthrate crisis hit red alert, with Tohoku University’s Hiroshi Yoshida warning the country could literally vanish by 2720 - leaving just one child under 14.A 2.3% drop in kids has sped up doomsday …

『Marginal/マージナル』萩尾望都 その5

さてここから第2巻に入ります。 少し脱線して、この物語が何故男ばかりの世界かというのは誰も別に疑問にはしないかもしれませんがもし女性だけの世界の物語にすればたぶんほとんど問題は起きないからでしょう。 『西遊記』にも「女人国」というのがあったけ…

『Marginal/マージナル』萩尾望都 その4

ネタバレします。 第6話「花柘榴の村」 実の父親でもある村長に氷を上げようと村に来たアシジンたち。 グリンジャがカチャンと物音をたてそれを拾い上げたことで村長は都市での出来事を思い出してしまう。 まなじりに青い刺青をしていることで村長はグリンジ…

『Marginal/マージナル』萩尾望都 その3

メイヤードかっこいい。 ぜったいロックですね。 ネタバレします。 第4話「漆黒の森」 氷室の中で氷漬けになっていたもうひとりのキラを見て「キラ、キラ!」と叫び続けるキラ。 それを見たグリンジャは「これがキラか?おまえたちは双子か?」と問う。 キラ…

『Marginal/マージナル』萩尾望都 その2

死にぞこないのアシジンだ。 ネタバレします。 やはりどうしても「マザを殺した」ということがこの作品のすべてのような気がしてしまうのだがそれではいけないので先に進む。 市長は後継者である息子ミカルに新しいマザとなるハレルヤのことを話し「おまえが…

『Marginal/マージナル』萩尾望都 その1

1985年「プチフラワー」8月号~1987年10月号 わたしは絶対この作品をよくわかっていないので今回もっとゆっくりきっちり読んでいこうと思っています。 ネタバレします。 プロローグ「ホウリ・マザ」 漫画はモノクロなのでよくわからないが、美しい少年(?)…

『きみは美しい瞳』萩尾望都

1985年「ASUKA」8月創刊号 これはまったくの初読でした。 そのせいもあってか読んだ直後は「どういうことなのか」と戸惑いました。 ネタバレします。 何度か読み返して(何しろ短編なので)ようやく少しつかめてきたのですが私には読み取りにくい話だった。 …

『ばらの花びん』萩尾望都

1985年「プチフラワー」2~3月号 これも読んでないと思っていたらしっかり読んでいた。 一番覚えていたのはどのキャラクターでもなく「ばらの花びん」だった。 なぜかこのばらの花びん(タイトルは覚えていなかったのだが)が印象的だったらしい。 ばらの花…

『スロー・ダウン』萩尾望都

1985年「プチフラワー」1月号 むむ。 これは前回書いた別のバージョンのやつではないか。 ネタバレします。 つまり『船』の男✖男の子の別バージョンだっておもしろくなる、の例。 女✖男の子、のやつです。 この場合、攻めとか受けとかは関係なしで。 主人公…

『船』萩尾望都

1984年「プチフラワー」12月号 本作にこそ溺れてしまいます。 ネタバレします。 主人公の少年、定番の親に愛されなかった子どもであり繊細な美しい少年だ。 海辺でひとり何かを探しているがっしりとして無骨な中年男に声をかける。 「なにか、探しているの」…

『天使の擬態』萩尾望都

1984年「プチフラワー」11月号 うーむ。 ネタバレします。 これは正直に言ってあまり読みたくない作品です。 主人公次子が家族とうまくいっていないのは定番なのですがそこに自分自身も堕胎してしまうという辛い話が加わるだけでなく、女子大とはいえ学生と…

『ハーバル・ビューティ』萩尾望都

1984年「ぶ~け」10月号 ラブコメSF。 そして萩尾望都SFで重要な男女の性の物語。 ネタバレします。 とにかく不満だ。こんなに欲求不満になる萩尾作品があるだろうか、いやない。 本作はラブ&コメディのほうを重視しているせいでとても知りたい「夜来香星」…

『偽王』萩尾望都

1984年「プチフラワー」9月号 すみません、この作品、私は読んだことがあったのでしょうか。 未読だと思い込んでいたのに、読んでしまうと以前に読んだことがあるような気もしてきて、しかしこんな恐ろしい話を一度読んで忘れることがあるのでしょうか。 そ…

『エッグ・スタンド』萩尾望都

1984年「プチフラワー」3月号 この物語がとても好きです。 というかラウルが好きです。 マルシャン、てめえは許さん。 ネタバレします。 といっても私自身もマルシャンなんだろう。 この物語は、というかこの物語もまたとても理屈っぽい話なのだ。 「おとな…

『半神』萩尾望都

1984年「プチフラワー」1月号 現在、萩尾望都作品として最も有名な作品なのではないでしょうか。 萩尾作品を知らない人に勧めるにもわずか16ページを読むだけでいいのですからと言いやすい。 そしてその作品がほぼ萩尾望都の本質に迫っているとも言えます。 …

『城』萩尾望都

1983年「プチフラワー」9月号 萩尾望都作品リストを見ると1983年はこの作品のみになっている。 それは萩尾氏が1982年の年末にモスクワ郊外で乗っていた観光バスがトラックと衝突したために重傷を負うという事故ゆえだろう。 同行者の証言で「萩尾さんが死な…

『花々に住む子供』『さなぎ』萩尾望都

『花々に住む子供』1979年「月刊プリンセス」1月号 前にも書いた通りwikiに記述されているとおりに作品を追っているのですがこの二つを飛ばしていたのでここで記事にします。 私が持っているのは『銀の船と青い海』に収録されたものです。 ネタバレします。 …

『モザイク・ラセン』萩尾望都 その3

ネタバレします。 憧れの少年ラドリがてんで頼りなくて顔だけ可愛いやつなのが良い。 ただし超能力は持つ。ん?これは普通男女逆のやつだ。 ミラはラドリを助け出す。 ドクター院長は早くこの世界から逃げようと提案するが、ダダ王子が黒の王に捕まってしま…

『モザイク・ラセン』萩尾望都 その2

書き忘れたが本作『モザイク・ラセン』私は今まで読めなくていたのですが(中に入れなかった)その一つは異世界転生モノだったからかもしれない。 というか、今回読んで異世界転生モノだと知ったくらいの認知だったのですが異世界転生モノって「なんかユルい…

『モザイク・ラセン』萩尾望都 その1

1982年「月刊プリンセス」9~12月号 この作品はいわば萩尾望都作ライトノベル。異世界転生モノというカテゴリでしょうか。 アニメ化してくれい。 ネタバレします。 美羅(ミラ)は八歳の時から時折不思議な夢をみてしまう。 夢の中でのミラは白い鳥になって…

一角獣シリーズ『AーA´』萩尾望都

モリとタクトが表紙なんだよな。 ネタバレします。 『AーA´』「月刊プリンセス」1981年8月号 優秀なコンピューター技師であった19歳のアデラド・リーはプロキシマ第5惑星ムンゼルでの事故で死亡した。 その後、クローン再生によって戻ってきたアデラドを仲間…

『銀の三角』萩尾望都  その5

ネタバレします。 (五)夢籠 マーリー・2を慰みものとして側に置いたままリザリゾ王は我が子である忌むべき王子を殺し続ける。 そしてそのたび王子は生き返る。 (余談だが『赤影』の阿魔野邪鬼は時空人だったのかも) ふだんは盲いた老婆がふたり王子の世…

『銀の三角』萩尾望都  その4

第三部 (一)交錯 マーリー・2は赤ん坊の王子を抱きながら捕らわれた王子を眺める。 「何度も殺される」という言葉は様々な加害を思わせる。繰り返される性加害、殴打、酷い言葉、食事を与えられない、などの。 子どもが15年間その加害を受け続けそしてそ…

『銀の三角』萩尾望都  その3

ネタバレします。 (六)消失と再生 ラグトーリンはマーリーに撃たれるがその途端ラグトーリンの髪を覆っていた布が解け長い黒髪がほどけ舞うようにマーリーの首に巻き付いた。 外で待っていたタカオは異変に気付き中へ入る。 そこには今まで一度もターバン…

『銀の三角』萩尾望都  その2

書きたいことはおおよそ書いた気もしますがこの作品から離れるのが寂しいのでもう少し書き足してみたいと思います。 ネタバレします。 本作を読んですぐ思うのは物語を導いていくラグトーリンの容姿に『百億の昼と千億の夜』の阿修羅が重なるというイメージ…

『銀の三角』萩尾望都

「SFマガジン」1980年12月号~1982年6月号 初めて読んだ時はその美しさに圧倒されるばかりで「いったい何なのだ」としか思えなかったのですがその後も何度か読み続けてきました。 今回再び読み直してどのくらい読めるのか確かめてみたいものです。 ネタバレ…

『金曜の夜の集会』萩尾望都

1980年「SFマガジン」11月臨時増刊号 うわあ。これはまったく初めて読みました。 こういう「最初からずっと追って読んでいく」というのをやることで見つかるものですね。 ネタバレします。 レイ・ブラッドベリ風SFとも言えるのだろうか。 タイトルに『集会』…

『酔夢』萩尾望都

1980年 イラスト集「金銀砂岸」描きおろし 萩尾望都の特色といえる創作古典とSFを織り交ぜた作品のひとつ。 ネタバレします。 創作古典のイメージがヨーロッパともアジアとももしかしたらアフリカ的なものもあるのだろうか。それらが合わさったような美しい…

『メッシュ』萩尾望都 その3

ネタバレします。 「苦手な人種」1982年「プチフラワー」2月号 『メッシュ』で一番おかしく一番無慈悲な作品、かな。 メッシュが壊れた金鎖を修理しようと持って行った店から事件は起きる。 同時に入ってきた男が泥棒だったために仲間と間違えられ金鎖を置い…

『メッシュ』萩尾望都 その2

傑作揃いの第二巻。 同時収録「船」も良作です。 ネタバレします。 『メッシュ』2巻 「モンマルトル」1981年「プチフラワー」夏の号 これも変な味の作品でよかった。 ドルーが生きててメッシュがまだミロンと出会っていない頃の話。 メッシュはまたまた悪い…