2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
1980年「SFマガジン」2月号 萩尾望都SFの醍醐味。 ネタバレします。 SFの中に古い世界、古典、神話、などを織り交ぜて表現するのは萩尾SFの醍醐味だ。 本作ではインドのいにしえの音楽「ラーギニー」(男性音楽「ラーガ」に対する女性音楽)を題材にして描か…
1979年「バンピレラ」2号 スターログ別冊 これは『左ききのイザン』の別バージョン的な物語、と感じました。 ネタバレします。 萩尾望都氏は恋愛において形式より感性を素直に選んでしまう人である。 「それは当たり前」と言われそうだがさて果たしてそうだ…
1979年「セブンティーン」5月号~8月号 夢を見ているような作品です。 ネタバレします。 美しい姉と弟のあり得ない美しい物語なのだが少しだけ角度を変えれば現実の物語として存在する気もする。登場人物を普通以下にしてここまで極端な裕福な状況にしなけれ…
1978年「SFファンタジア」4号 わずか16ページの短編SFだがこれも例にもれず素晴らしい一編となっています。 なぜこんな複雑な物語をこのページ数に収めることができしかも窮屈な感じがしないようにできるのか、多くの人が不思議がりますがまさに謎です。 と…
途方にくれるお医者様。病まないで。 ネタバレします。 セイは殺されエルグは星に閉じ込められクロバと源は処刑(冷凍睡眠)されたがサンシャインとカッパはかろうじて地球に戻ってきた。 落ち込みながらもサンシャインはカッパをつれて自分の(親の)会社に…
『スター・レッド』は萩尾望都氏が見切り発車で始まったと聞きますが読んでいくとなるほどとも思ったりはするものの逆にそれでもこれかと凄さに慄きます。 ネタバレします。 ミュージュが頑張っているのにセイとエルグが完全無視でふたりきりの世界に浸って…
ネタバレします。 一つの変化が現れる。 あれほどセイを欲していたアン・ジュールがセイの超能力に恐れをなしてしまうのだ。 このエピソードが恐ろしいほど印象的なのだ。 ESP研究所の一室でアン・ジュールと所員ベルがセイについて話す場面だ。 まずアン・…
2巻に突入。 ネタバレします。 記事を書くために読み返すとそのまま夢中になって読んでしまう。 なんというか途切れなく物語が続くので止められないのだ。 しかしそう言ってるとここを書けないので必死で止めた。 地球人との戦争で地球人を憎みながら地球で…
『ガンダム オルフェンズ』でもクリュセが出てきたので「!」となったけど火星にはクリュセと呼ばれる場所があるのですよなー。 ネタバレします。 謎の男エルグによって突如火星に帰ったセイは様々な事実を知っていく。 セイが火星を離れる原因となったクリ…
1978年「少女コミック」23号~1979年3号 ああ、ついにたどり着いた『スター・レッド』 私は少女版『バビル2世』だと思っています。(最近横山マンガ履修後) バビル2世並みの超能力(しかもまったく疲労しない)とまっすぐ突き進んでいくバイタリティ。三つ…
1978年「別冊少女コミック」3月号~5月号 なぜ萩尾望都はこの作品を描いたのでしょうか。 まるで観てきた西洋映画をひとまとめにしたような、いわばオリジナル性の低い、ある意味奇妙な作品にも思えます。 しかしこうして執筆順に追いかけていると『百億の昼…
ああ、ついに最終章へと。 ネタバレします。 阿修羅とシッタータはこれまでの歴史を思い起こしていた。 おそらくは遠い昔に弥勒達のたくらみに気づいたものがいて弥勒の計画を阻止し人々を助けようとしたのだ。 いたるところにその指示が残されていたはずだ…
美しいいいい。 阿修羅王。 ネタバレします。 第16章「☆アスタータ50」 神よ なにがいけなかったのです なぜ失敗したのですか 滅びの伝説は語る 終りが来る 終りが来る やがて一切の終りが来る シュメール モヘンジョ・ダロ 神よわれわれはあなたのしもべ …
読めば読むほど不思議な作品です。 ネタバレします。 第14章「☆トバツ市で待つもの」 「おまえはなぜゼン・ゼンにいたのだ」というシッタータの問いにイスカリオテのユダは答えた。 かつて闇に包まれたゴルゴダの丘で巨大な手がイエス・キリストをつかんだ時…
シッタータ、すっかり俗世に戻っちゃったねえ ネタバレします。 第12章「☆コンパートメント」 B・6号をつれたシッタータは個室のドアを開ける。 そこにはなにもなくホコリだけが積もっていた。 「なんてことはない。空室だ」とシッタータが口にした直後、そ…
ここから第2巻に入ります。 こうやって少しずつ読むことで何かをつかめたらと期待しています。自分にw ネタバレします。 第9章「戦士たち」 シッタータはオリオナエが囮だったのではと考えた。 そのとおりその背後にはナザレのイエスがいたのだ。 イエスは…
一巻の終わりの章です。この人、だれだろうかと思いました。 ネタバレします。 第8章「トーキョー・シティー」 冒頭、魚人の登場。 長い年月の間海の中で彼は暮らした。 空腹を覚えては魚類を食べ疲れては海底で眠った。 もう定かではないほどの長い年月一人…
この絵最高ではないでしょうか。 阿修羅は「少女」と設定されていると思いますが、そうすればこの話もやはり「奔放な美少女とそれに翻弄される男」の話の一つですね。 ネタバレします。 第五章「弥勒」 冒頭でかなりSM的な阿修羅とシッタータの絡みが表現さ…
ネタバレします。 第2章「シッタータ」 シャカ族の太子シッタータは出家を決意する。 妻子を残し「国を見捨てるのか」と咎めるウッダカの剣は太子を止めることはできなかった。 シッタータはバラモンたちに導かれ兜率天へと向かう。 気づくとシッタータは八…
1977年34号~1979年3号「週刊少年チャンピオン」 ついに来ました。 この作品は今まで持っていたのにかかわらずよく読めてなかったので今回を機にきちんと読みたい所存です。 ネタバレします。 読んだ人はすべからく阿修羅王の記憶だけは絶対残るはず。 あの…
1977年「セブンティーン」5月号 この作品については語らない方が賢明だと思う。悪口雑言しそうで。 言えるのは主要登場人物が皆変な人ばかりだということくらい。 特にこのマリーンさんはおっかないです。もうひとりの女も不思議だが。 主人公もマリーンさん…
1977年「ビッグコミックオリジナル」3月20日号 この作品の話をまた書くことになってしまった。 いわゆる「ヤコブ館の二階はし」なのだ。 とはいえ「その話」はすでに以前書いたのでここで繰り返すのはやめよう。 気になる方は一番下まで行ってみてください。…
この傑作選の中でも最も素晴らしい一編だと思っています。 原作でも何度も本作マンガも何度も読み返しました。 ネタバレします。 特別な説明はされないのだけど主人公ティモシーの一族とその仲間たちはいわゆる魔族というものなのだろう。 彼らは夜に行動し…
1978年「週刊マーガレット」26号 原作は「10月はたそがれの国」収録 この傑作選の中でもしかしたら一番有名な作品でしょうか。 一度読んだら忘れられないに違いありません。 ネタバレします。 原作では主人公が男の子である以外にはほぼその通りに描かれてい…
1978年「週刊マーガレット」22号 原作は「スは宇宙のス」収録 この作品もいろいろな作品の原型になったのではないでしょうか。 ネタバレします。 人命にかかわる恐ろしい事件を子供だけが知っている。 けど、どんなに説明しても信じてもらえず逆に子どもまで…
1978年「週刊マーガレット」22号 ブラッドベリの物語はどれも他の作家が書いたものとは違う不思議な味わいを持っていますがこの話は特にそんな印象があります。 ネタバレします。 物語設定はむしろよくある話、というものにすぎない。 主人公の男の子の父親…
1978年「週刊マーガレット」18号 原作はかつて『スは宇宙(スぺース)のス』に収録されていました。 この短編は多くの作品に影響を与えているのではないでしょうか。 ネタバレします。 キノコが人類を征服してしまうかもしれない、というお話。 キノコには手…
1978年「週刊マーガレット」14号 以前本ブログで横山光輝『宇宙船レッドシャーク』はレイ・ブラッドベリの本作の元タイトルである『「ウ」は宇宙船の略号さ』を読んでからの作品ではなかろうかと熱く語ったのだがアメリカでの出版は確かにその前だが日本版は…
1977年「週刊マーガレット」9号 ということは『霧笛』と『みずうみ』同時掲載だったってこと? 本作は萩尾望都の基盤「奔放な美少女に翻弄される男」のブラッドベリ版ということですね。 手塚治虫『シュマリ』『陽だまりの樹』そして萩尾望都の一連の作品特…
1977年「週刊マーガレット」9月号 萩尾氏は「まさか私がブラッドベリを漫画化できるとは」と語っていますが私も「まさかブラッドベリを萩尾望都作画で読めるとは」と思いました。 ここに収められた物語はやはりどれも好きなものでした。 そんな思いとは別に…