なんか唐突に楳図かずおです。
私はホラーマンガが苦手で長い間楳図マンガは避けていたのですが少し前に『漂流教室』を読んでぶん殴られ(るような境地になり)続けて『14歳』などを読んだというような読者です。
なので今回も初読書です。
ネタバレします。
というかまだ読み始めたばかりで何も知らないのでネタバレしないでくださいw
つまり読みながら書いています。
さて「無よりはじまる」という小見出しが気になる。
奇蹟は誰にでも
一度おきる
だが
おきたことには
誰も気がつかない
という謎かけ。
そして
「わたしはクマタ機械工作というところで生まれたそうです・・・・」
という不思議なモノローグ。
しかも宇宙空間のような背景。
それからのいかにも「なにかの部品を作っています」的な流れで機械が機械を組み立てていく。
それから小学校から小学生が飛び出していく描写になる。
子どもたちは写生をはじめる。
「コンマ」と呼ばれている近藤悟はふざけてばかりで女の子の髪を引っ張って泣かせたりといかにも「男の子らしい」男の子なのだ。
物語はその悟を中心に動き始める。
楳図マンガはとにかく不思議だ。
人間も背景も動きもセリフも独特でそれ自体が奇妙でどこか怖い。
お父さんもお母さんもなんかおかしい。
お父さんの工場に届いたロボット(?)に「モンロー」と名付ける・・・。
いやそういうこともあるかもだがさらにマリリン・モンローの切り抜き写真を張り付けるという感覚・・・普通なのか。
もう一つのロボットは「リー」・・・ヴィヴィアン・リーなのだ。(私だからわかるけど)
そして神道のお祓いをする・・・これはありそう。
悟はそのロボットを見たくてたまらない。
ところが学校見学でそのロボットを見に行くことになるのだがつまりそれは工業用ロボットで(当たり前だ)悟はがっかりしてしまうのだ。
悟の想像ではガンダムだったのだから。
1982年の初夏。
悟は父親の工場に来たロボットを見てがっかりするのだが帰りに別の小学校からきた少女を見てその美しさにひとめで恋に落ちてしまうのだ。
「まりん(真鈴)」となのったその少女もまた悟を好きになっていた。
ふたりは互いに電話をしようと約束した(ようだ)
さて工場ではお父さんはモンローの係になり今までそうだった九鬼さんはやめてしまう。
ところがお父さんはモンローの操作をあやまって電源を切ってしまい悟が「ティーチング」をやり直すことになったのだった。
この奇妙な不思議な世界観。
当時読んだ人はどういう感覚だったのか、私にはわからないが今読んだほうがより面白く感じられているのではなかろうか。
楽しみにして読んでいきます。