ガエル記

散策

私映画の半世紀 2

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続けます。

 

nendai-ryuukou.com

 

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もちろんこれ以外の良作品もありますがやはりランキング内には思い出深いものが多く上がっていると思えます。

 

1970年代の外国映画史を覗くとわくわくしてしまいます。それはほぼ私自身を作り上げていった記録のように思えるからです。

が、同じ年代の日本映画史から観て来たものは少ないですし、観ていてもかなり後で観たものであったりします。

 

当時公開時に観たわけではありませんが72年『ゴッドファーザー』73年『ジョニーは戦場へ行った』74年『エクソシスト』『スティング』76年『ジョーズ』『オーメン』『カッコーの巣の上で』77年『ロッキー』78年『スターウォーズ』『未知との遭遇

 

一方、70年代邦画史を覗くと『寅さんシリーズ』戦争もの、任侠もの、やくざもの、ゴジラシリーズ(初代のみ好きですが)などうんざりするベストテンが並んでいます。

座頭市や女囚さそりものなどはずっと後で評価しましたがさすがに10代少女の時期に「すてき」と感じる感受性は持っていませんでした。

比較的早い段階で良いと思ったのは74年『砂の器』ですが、これも少し後になってからやっと観ています。

それにしても邦画ベストテンはずーっとやくざと寅さんものばかりですね。トラック野郎は少し好きでしたが、大好きランキングに入れたい気持ちにはなれませんでした。

もちろんかつて日本映画には「凄い名作」がずらりと並ぶ黄金期があったのですが、この時期の10代の私はまだそこにまで手を伸ばすとは考えも及びませんでしたし、なぜかあの当時黒澤映画を悪く言う風潮があったように記憶しています。

私が日本映画の名作を観始めたのはずっと後になってしまいます。それは当時はまだPCもないので配信はおろかレンタルビデオすらなかったので古い映画鑑賞はテレビに限られており(というか私の映画鑑賞はほぼテレビですが)確か高校生の時にテレビで黒澤明特集があって初めて黒澤映画を知ってひっくり返ったという記憶があります。

それでも自主的に名作映画を観られるのはレンタルビデオが普及してからになってしまいますね。

 

さてそうした私の邦画体験「邦画も凄いじゃないか」認定は76年『犬神家の一族』からになります。

この作品で初めて(つまり黄金期映画は知らなかったので)日本映画もやるじゃないか!意識がやっと芽生えたのでした。

ですから私の映画鑑賞人生は海外作品では『スターウォーズ』日本作品では『犬神家の一族』からとなります。

かなりコテコテであります。同じような方は多いのではないでしょうか。

そして77年『八甲田山』当時すぐに観たわけではありませんが、この邦画は半端ねえと思っています。

しかしそれ以降またもや邦画はつまらないものになってしまいました。