エピソード7ここからは「新しいスターウォーズ」という感覚になります。事実ジョージ・ルーカスの手を離れディズニーカンパニーによって製作されていくことになるわけですね。
以前にチラ見はしていたのですが今回改めて鑑賞して思うのですがこれはもうはっきり『スターウォーズ』ではありません。
『スターウォーズ』の形式だけを借りた別物です。
これからも『スターウォーズ』シリーズはディズニーカンパニーによって続けられていくのでしょう。スカスカに搾り取られて滓になっても続けられてしまうのでしょうがそれもまた運命なのでしょう。
面白く楽しく観れたことは確かです。
これだけが独立した映画作品なら充分なのですが『スターウォーズ』の名前を付けるとなると意味は違ってきます。
それでも仕方ない。
神話は紡がれていくのです。
それにしても『フォースの覚醒』の脚本の拙さはあまりに酷いものですしこの三部作が終わって次の物語になったらもう少し「マトモ」な脚本でお願いしたいものです。
子供向け、というのですかね、フィンが「とても人を撃つなんてできない」という表現などから始まるこの物語、すべてがこのような稚拙なもので出来上がっています。
それでも嫌にならずに観られたのは主人公レイの魅力です。といっても彼女の描き方も粗雑であるのは変わらないのですが、それでもここまで強い女性キャラを作り出してくれたことだけは認めてあげたいものです。
後は何と言ってもBB-8のかわいらしさでなんとか救われたという感じです。
カイロ・レンの配役もよかったし、フィン役も肯けるものでしたので主要キャラで持ちこたえたという気がします。
しかしレイ役デイジー・リドリーとフィン役ジョン・ボイエガはイギリス俳優なのですね。こういうところ、どうしてもアメリカ映画はイギリス俳優に負けてしまう、というところなのでしょうか。
「嫌悪感」などは出てきませんが「がっかり感」はかなり出てくる『フォースの覚醒』でした。