よく「これは誰かが代わりにい書いたんじゃないのか?」みたいな疑惑が起こったり問題になったりすることがありますが、まさしくそう思われそうな話なのにもかかわらず誰もが信じてしまった、のでしょうか。
上にあげたような金髪の少年が娼婦の母親を真似るように女装し男性を誘惑し過激なマゾヒズムを綴っていった小説2篇でした。
私も読んで「世の中にこんなことがあるのか」と思いながらも惹きつけられ映画化された作品も観たものです。
そしてそれらがすべて女性作家と共謀した女性との嘘だったという発表があった時は唖然とするとともに関係者(小説界だけでなく映画界も)はどこまで知っていたのだろうか、と思いましたね。
と読んでいったらこれは新作映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』というものがあるという宣伝記事だったのですねw
ローラ・ダーン主演映画でもあり是非観たいものです。そしてすでにドキュメンタリー『作家、本当のJ.T.リロイ』もあるのですね。
記事のコメントに「小説が面白いかどうかで作家は関係ないだろう」と書かれている方がいますが、いやさすがにこれはまだ少年である作家が12歳の時に男性に売春していたという内容なので、そういう衝撃で売れたのは確かで、かつ作家が凄い美少年(実は美少女が代役で実質本人は中年女性だったわけですが)だったからという理由がなしには語れないものではあるのです。
日本でも同じようなイメージ先行の詐欺まがいはいくつかありました。というかきっといっぱいあるのでしょう。
勝手なイメージを抱いてしまう大衆とそれを利用する者たち、さてどちらがいけないのでしょうか。