DVDにて鑑賞。しかしこれは映画館での鑑賞推奨ですね。
物凄く楽しいであろう。
未だに公開上映されてもいるのですよね。思うに日本の映画でここまで映画館向けの作品ってそうそうないのでは。劇場鑑賞でなくてもそう思ってしまいます。
このアニメ作品の評価ってそこではないかとも思うのですね。
確かにストーリーのみで言えばコテコテなのかもしれないし、キャラもこれまでにあったものを焼き直しした感もありますがこの振り切った感覚はそれを越えた者に思えます。
実写だけでなくアニメ方面も日常的にまとまったものが増えてしまった中でアニメならでは劇場ならではの迫力と興奮を構築していけばこのような作品であるのかもしれません。
凄いと言われる反面否定する意見もあるみたいですがアニメがいける方向はこちらにあるようにも思えます。
劇場公開上映が続いているのは何度も観たいという観客が存在しているのではないでしょうか。私はテレビ画面でのDVD鑑賞ですがそれでも色彩と癖のあるアニメーション、畳みかけてくるセリフ回し音楽に陶酔感を覚えました。
より大画面で大音響で観た場合に身体と精神に及ぼされる効果を考えるとそれはちょっと麻薬性のあるものになってしまいそうです。
『君の名は。』の映像が美しい、という時は気づかなかったのですが本作の映像美のほうが私にはわかりやすかったようです。
こうした麻薬性のある陶酔感に満ちた映像の中に浸ることにこれからのアニメの価値はあるのかもしれません。
精神も含めて全身をアニメ世界に遊ばせる感覚を求められていく予感がしました。