ガエル記

散策

フェミニズムを語るのに「ジブリ」を筆頭題材にする奇妙さ

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フェミニズムの観点からアニメ作品を語る、というのは大いに興味があるし自分自身も語りたい題材ですが、この記事内容では満足はいかないしトンチンカンのようにも思えてしまいます。下に続くコメントの疑問のほうに共感があります。

 

男性集団でできているアニメを含む映画界で女性が活躍することは私も希望はしますが一足飛びに達成できることではないと思います。日本でも海外でも女性であっても一人で創作できる小説やマンガなどでの女性活躍を見ればそれは一目瞭然のことでしょう。

 

この記事のライター氏はジブリを高く評価されていますが、ことフェミニズムに関して日本内では宮崎氏のそれはあまり評価されていないと私は感じていますので国内外で受ける印象は違うのだなと思ってしまいます。

宮崎駿氏の描く女性は日本内では「ロリコン」の対象者として認識されていますしナウシカのあまりの自己犠牲描写やなぜかいつも同性の友人が描かれないという不思議さや今のところ最後の作品である『風立ちぬ』での女性描写が結局伝統的な日本女性の形であることなど私にはジブリ作品の女性キャラには強い抵抗を感じています。

「ポニョ」にいたっては男性への強い執着と女性への嫌悪感に気持ち悪さを覚えました。

作品自体は確かに面白いと思いながらもです。

高畑勲に至っては女性蔑視とすら思っていますし、宮崎氏の女性観もそれほど違ってはいないのではないでしょうか。

これは年代的なことも作用しているでしょうし、彼らにはそれ以上の何かを期待することは無理でしょう、もうすでに。

 

この記事はディズニー、ピクサーと比較してジブリを語ったものなので仕方ないかもしれませんが、それ自体がフェミニズムを語るのになぜ他の作品にしなかったのか、という疑問となります。

フェミニズムを語りたいなら日本アニメならばとりあえず『少女革命ウテナ』『ポプテピピック』をあげるべきでしょうし他にも語れる作品は数多くあります。

ジブリを挙げてきたのはそれしか観てないからだろうね、というかあまりにも勉強不足と日本人オタクから笑われても仕方ない選択としか思えません。

現在で言えば『映像研には手を出すな!』お勧めいたします。