人間は食べなくては生きていけないので食の話は重要なのですよ。
例えば幼児期に読む絵本や童話でも「食べ物」が出てくるお話はどれよりも記憶に残りやすいのではないでしょうか。
日本で人気の『ぐりとぐら』のパンケーキ『白雪姫』の毒リンゴ『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家などなど。
それが美味しいものでも毒のはいった怖ろしい食べ物でも危険へと誘われる罠であっても食べ物が出てくると俄然興味が出てくるものです。
本作では最初は様々なご馳走として登場し暗殺目的の毒入り食事がありそして飢饉や戦争で追われた民衆への炊き出しが描かれます。ドラマの始まりでも戦い終わった兵士たちへの炊き出しのエピソードがありましたね。
『水星の魔女』ではスレッタが初めて食べたトマトそして皆で食べようと思ったランチボックスが自分の分だけない、というショックで泣き出す場面など「食べること」で物語を導いていくのが印象的でした。
そして『チェンソーマン』ではデンジが「ジャムを塗った食パンを食べるのが夢」だったり血を飲むことで生き返ったり居酒屋でわいわい皆で食事する場面が楽しそうだったりします。
面白い作品は「食べ物」が有効的に使われている、と思うのです。
さて本作も大詰めになってきました。
ヒロインと敵になっていた女性たちのそれぞれの道が描かれていきます。
ついに次回で完結ですかね?
楽しみです。