となってしまうのが「冷宮」です。
『如懿伝』ついに冷宮篇に入ってまいりました。
ネタバレしますのでご注意を。
他の中国歴史ドラマは数作しか観ていないので「冷宮」というのが後宮でどれほどの存在なのかは知りませんが「冷宮」で検索するとまず『如懿伝』が出てくるので本作の冷宮は特別なのかもしれません。
紫禁城後宮の華やかな生活をずっと観てきた目には冷宮の凄まじく荒れ果てた様子がいっそう恐ろしく見えます。
生まれ育ちも良かった如懿にとってこの貧しい生活経験は初めてだったでしょう。
そしてその冷宮には様々な事情で押し込められた女性たちが幽霊か悪鬼のような姿で蠢いているのでした。
不屈の精神を持っている如懿はこの中でも生き延びていく術を探し耐え抜いていくのですがその生活は三年も続くのです。
しかも(これは後の話になりますが)ここでの生活が後々の糧になったのでしょうか。
ひとつ言えるのは如懿がここで牢番ともいうべき男(宦官ではない)に出会ってしまうことです。
紫禁城の後宮は皇帝の妻たちが住むために身の回りの世話をするのは女官か宦官、と思ってしまうのですが護衛はやはり男の力が必要なのだということですね。
なので皇帝以外男は存在しない、わけではない。
もうひとつは医者でこちらも宦官ではなく男性なのです。案外男あちこちいます。
ともあれ牢番である男・凌雲徹に出会うことでさらなる悲劇が起きていく布石になっています。
唯一良かったのは海蘭が如懿を救うためにここで物凄い変身をしていくことです。
弱弱しくいつも泣いていた彼女が美しく強く武装していく様子は頼もしく痛快です。ある意味彼女がヒロインなのかもですね。