ガエル記

散策

『如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』8

25話まで鑑賞。やはり後宮とか恐ろしい制度は作ってはいけないと思いますね(あまりにもまともな感想ですが)しかしだからこそドラマでその再現をしたくなるわけです。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

苛め抜かれた海蘭は如懿の助言もあって強くなるという決意を見せる。万事に控えめだった海蘭が美しく着飾り化粧し後宮の怖ろしい策略と戦っていく。

冷宮に閉じ込められた如懿はその境遇でも挫けることなく自らもこの場所から解き放たれる方法を画策していく。

 

うーむ、つまりね。

今のところ、如懿の周囲の賛同者・皇帝・皇太后は正義で他の側室や皇后は悪となっているけどこの状況で正義ではいられないでしょ。

この制度で皆で皇帝を支え国を支えよという家父長制度ほどおぞましいものはない、っていう説明のドラマですわ。

どう考えても皇帝が一番おぞましいしそれを「皇帝になる運命だったのだから仕方ない」っていうのも気持ち悪い。それを絶対だと信じている皇太后も同じく。

しかしその制度の中にいるとそうした考え方ができるわけもない、ということなんですね。

もちろん製作者たちはそれを知っているからドラマの最初のほうで如懿に西洋人の一夫一婦制を知らせて「その制度のほうが良い」と言わせてしまう。

とはいえこの「一夫一婦制」の中にいる我々は今その制度の行き詰まりを感じていますねw

近い将来現在の結婚制度は破綻するのではないでしょうか。

私はそう考えています。

ハインライン月は無慈悲な夜の女王』に描かれた様々な結婚システムというのも一つの方向性かもです。

 

さてさて一時期寵愛を受けた(と思わせた)阿箬こと慎貴人は皇帝からはお見限りながらすっかり慧貴妃と共に悪役同盟中。

慎貴人は皇帝が今も如懿の刺しゅう入りのハンカチを大事にしているのに気づく。

 

そして海蘭の妊娠が明らかに。

一方如懿が寵愛を受けながらも妊娠しなかったのは皇后の陰謀であった。なんと結婚の時に皇后から賜った腕輪に不妊薬が仕込まれていたのだ。

忠実な医師・江与彬からの助言を受けて如懿は起死回生を誓うのだった。