ガエル記

散策

『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その9

第32話まで鑑賞。

これは確かに賞賛を浴びるはずですわ。

ずっと『如懿伝』との比較をしてきたのですが両作品はどちらも2018年に放送されていると記されています。なのでどちらかが影響を受けて作ったわけではないはずですが同題材でここまで真逆の内容になるのも不思議なほどです。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

同じく乾隆帝後宮を描いたものですが視点はまったく違います。

『如懿伝』は皇帝と如懿の双主役となっていてふたりとも生まれついての貴族で裕福な人生を送ります。如懿が冷宮に入ることはあっても苦役を強いられることはなかったわけです。そしてその中で瓔珞にあたる令妃は生まれが卑しくそのために無学で教養がなく愚かだと描かれていました。彼女だけでなく貧民の出である玫嬪も阿箬も精神の低さを批判される作品でした。

つまり高貴な女性が人徳も高く下衆な出自の女性は精神も低いと描写されていたのです。

一方本作では(今のところ)何の後ろ盾もない瓔珞が自らの知恵と度胸で周囲の善き人たちと連携しながら生きぬく姿が描かれていきます。

最初はそこまで思っていなかったのですが辛者庫に入ってからの展開は『如懿伝』ではまったく描かれなかった民衆の苦しみが描かれていて瓔珞はその代表として活躍していきます。

辛者庫の宦官・袁春望との物語はその真髄とも言えそうです。

とはいえ本作品はまだ半分に到達してもいませんからその言葉は時期尚早でしょうか。

 

高貴妃の最期。なんという虚しい最期ですか。

芸人のおじいと孫が可哀そうでしたがまさかこんな仕返しを考えるとは、瓔珞恐ろしい子です。

皇帝に愛されたいがための最期の踊りは美しいというよりただただ恐ろしいと記憶されてしまいそうです。