『進撃の巨人』ファイナルシーズンー2が始まりました。もちろん観始めたのですが気になってファイナルシーズン1を再鑑賞します。
『進撃の巨人』のファイナルシーズンにあたる部分こそ他の作品にはあまり観ることのない諌山創世界の特色なのでは、と思えます。
現実の世界大戦史を混ぜ込んで凝縮して改変表現したかのようなこの歴史はいわば司馬史観ならぬ諌山史観と言えるのではないでしょうか。
諌山氏がこの物語を創造し始めたのは10代の頃でしかもその時から最後までを考えていたと聞きました。
戦争の歴史を再構築する発想はあるとしてもその中にどうして「巨人」を入れ込むというアイディアが生まれたのか。とはいえそれは少年の妄想だからこそなのかもしれません。
そして少年マンガらしい熱血と友情の始まりから神話の物語となり現実そのものの終結を迎えようとしています。
ファイナルシーズンのアイコンはガビという少女です。
ガビのキャラクター造形には驚きました。
敵キャラならありがちですが主要キャラでしかも女子に扮させたのは諌山氏ならではと言えます。
しかし辛い物語です。魅力的なキャラクターと面白いストーリーに夢中になってしまいますがこれは決してあってはならない歴史なのです。
震えながら観ていきます。