ところで横山『三国志』を読んで初めて私は水島新司『ドカベン』設定が『三国志』からなのだと気づきました。
岩鬼が一番わかりやすく張飛ですね。破天荒さと体力が共通点です。
主人公たる劉備は里中智くんです。志は高いけど体力が足りない。母子家庭で貧しいけどお母さん思いというのまで一緒ですよ?
では山田太郎君は?
私は孔明と関羽を足して2で割っていないと確信しています。山田君は孔明の頭脳と関羽の腕力を合わせ持っていると思うのです。
そして里中君へのあの忠義心はまさしく関羽でしょう。
そして姿かたちは趙雲wwwいや趙雲が山田君を真似たのかwwwというわけで
山田太郎君は孔明+関羽+趙雲になります。もの凄すぎだけどそれだけの男ですぞ。
そして山田君が孔明だという証明は里中君が山田君の才能を求めて家にまで訪ねていき畳屋になるという山田君に「君は絶対に高校へ行く」と言いそして同じ明君高校へ入ったというのでわかりますよね。
山田君=孔明(+関羽+趙雲)が怪我で思うように投げられない里中君を見て「この頑張り屋さんのために精一杯のリードをするぞ」と決意するのは忘れられない場面ですが『三国志』を知って劉備を勝利に導く孔明だったのだなあとより深く感動しました。
じゃあ曹操は?うーんやっぱり不知火ですかね。かっこよさが半端ないんで。
じゃあ孫権は雲竜か。この辺になると怪しいですw
もちろん水島『ドカベン』と横山『三国志』はほぼ同時期の連載作品なので水島さんの『ドカベン』設定は横山『三国志』からというわけではなく、あの世代の男性の必読書だったのじゃないかということで吉川英治『三国志』あたりと想像しています。それでもお互いの先生方の作品を読まれていたんじゃないかとも憶測します。趙雲はどうしても山田君由来と思われてならないwww
こんな話はとっくに語られていることでしょうが(何十年経っての話か)自分では読んだり聞いたりした記憶がなかったので書いてみました。
さて私の妄想はここまでにして続けます。
ネタバレしますのでご注意を。
どうしてこう重ねたのだろうか。
そして関羽の美形ぶりに圧倒される。
いつの間にか合流していた三人義兄弟。無理くり公孫瓚の軍隊に入り込む。よかったあ。
ここで張飛かつて自分が董卓の悪口に激怒し刺し殺そうとした記憶を関羽にぶちまける
むかつく関羽であった
十八か国の諸侯が集まり兵力数十万となる。
曹操は総大将に袁紹を推薦する。こういうところが曹操のそつなさ。
そして先陣を切ったのが孫堅だったがその有能ぶりに袁紹が兵糧を送らなかった。そのため孫堅軍は無残な結果となってしまうのだ。
袁紹の愚かな処断のために決起軍は董卓軍の華雄将軍に怒涛の攻撃を受けうろたえる。
ここで関羽が表舞台に登場する。が、何者かと問われ「劉備玄徳の義弟、足軽でござる」と答えたため逆に罵られてしまう。
が曹操は関羽に酒を一杯すすめ華雄将軍への一騎打ちを許可した。
そして関羽は酔いが回る前に華雄将軍の首を討ちとって戻ってきたのである。
これに喜んだ張飛は「この機に一気に攻め滅ぼしちまえ」と叫ぶがこれに諸将は黙り込み気を悪くし「足軽の分際で目障りだ。さがれ」と罵倒される。
とはいえ華雄将軍を討ち取られた董卓軍はすでに戦意喪失し袁紹軍の攻撃で壊滅した。
しかし関羽はもとより劉備・張飛は相変わらず地べたに座って勝利の酒を飲むしかなかった。
董卓軍は二手に分かれ汜水関と虎牢関を守った。
虎牢関は洛陽より五十里、天険の要塞であった。
呂布の強さたるや。
一騎で駆け込み弓矢で次々と兵を射殺し槍を振るってはなぎ倒す。
ここで相対したのが張飛だ。
ここへ参戦したのがふたりの兄貴
この時の玄徳二刀流でかっこいいぞ。
しかし呂布はこの三人を相手にしてその実力に驚き「明日再戦するぜ」と言い残して逃げ去る。逃げ足の潔さも鋭い。
「逃がすものか」と意気込む張飛に「待て。奴の馬は赤兎馬だ。追いつけん」と関羽は判断し「追討ちだ」と号令する。
この日の戦いは両軍多数の死者を出して引き分け「虎牢関の戦い」と言われる。
ここに孫堅がひとり戻ってくるや怒りを袁紹にぶちまける。恐れをなした袁紹は部下に責任を押し付けその首を刎ねて孫堅に怒りを鎮めてくれとなだめた。
さて董卓は反乱軍の力に今後を考えあぐねていた。
歴史ある都洛陽を捨てることに多くの民が動揺した。
しかし董卓は反対する者邪魔する者をことごとく斬り捨て財宝を集め強引に遷都を決行する。
そして董卓は後にする洛陽の街に火をつけたのだ。
さらに董卓は呂布に命じて皇帝の墓を掘り起こし中に埋められた金銀財宝を長安へと運ばせたのだ。
反乱軍がこれに気づいた時はすでに董卓は長安へと向かっていた。
曹操は袁紹に董卓追撃を促したが袁紹はニ三日休養すると答える。袁紹に失望した曹操は自軍だけでの董卓追撃を開始した。
華やかなり曹操
が、李儒は董卓を逃がして滎陽城に突っ込んできた曹操軍を待ち構えていたのだ。