ガエル記

散策

『三国志』再び 横山光輝 六巻から七巻冒頭

読み返していて、こんなに面白い作品を読めることが幸福だとしみじみ感慨に震えています。これを読まずに死ななくてほんとうによかった。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

という奇妙なる感動を覚えているけど曹操様の一大事だ。

袁紹の言葉を退け己の軍だけで董卓を追い詰め李儒の策略にはまってしまう。

 

曹操は何度も死の際まで行くけどこの時どうして死んでしまわなかったのか(どういう感想か)不思議なほどだ。

死の淵にまで追い詰められると誰かが助けにくる。不思議な男でもある。

「もはやこれまでか」と思い詰めると「殿!早まってはなりませぬ。ここは拙者にお任せくだされ」と家来が我が身を犠牲にする。

「殿!ご無事で」と祈ってすぐ矢ぶすまとなり倒れ落ちる。

その曹操も背中に矢を受け落馬しさらに脇腹に槍を突き立てられた。敵兵に囲まれあわやというところ駆け付けてきた人馬があった。

曹洪が駆け付け曹操を拾い上げそのまま駆け去ったのだ。

可愛い弟だ。

しかしふたりの前には大河が、そして後ろから敵兵が迫ってきた。

曹操は自害を決意する。しかし曹洪は「天下は兄上を必要とするのです」と言い切り曹操を馬から降ろし服を脱ぎ大河を泳ぐと言う。

「この体では泳げん」という曹操に「私が抱いて泳ぎます」という曹洪曹操の脇腹の傷が痛々しい。

曹洪は兄を抱き大河に身を投げた。

敵兵が追いついた時、ふたりの影はすでに大河の中だった。

「なんと命知らずよ」とあきれる敵兵。

ほんとすげえなこいつら。

曹操の肩の太さがかっこいいと変なとこで見惚れる。

なにかに使われてしまいそうなカットだがお疲れ様でした。

 

が、ふたりの周囲には敵の旗が並び立っていた。

かっこいいぞ曹兄弟。

 

ところがここに曹操の兵軍がなだれ込んでくるんだよ。どういうこと。

曹仁楽進はふたりをそれぞれ馬に乗せ駆け去った。

 

曹操の前に生き残った兵たちがひれ伏し喜びの涙を流した。「殿さえご無事なら再起を図ることもできまする」

「よろしい、天よ我に百難を与えよ」

殿についていきまするううう(私の声)

 

袁紹曹操の敗北を聞き嘲笑していた。

それを聞き孫堅は反乱軍に対する不信を強めていた。

しかも孫堅はここで皇帝の玉璽を井戸の中から見つけ出してしまうのだ。これを天よりの啓示と悟った孫堅は帰国を決める。

だがこのことが袁紹の知るところとなり帰国を告げた孫堅袁紹は詰め寄る。その場では皆に押し留められたが強行に帰国する孫堅袁紹は追撃をかけた。逃げのびた孫堅は犠牲となって死んでいった兵たちに復讐を誓う。

戻ってきた曹操もまた帰国すると袁紹に告げる。

 

そしてまた残った義勇軍諸侯たちも解散しそれぞれの故郷へと戻っていく。

公孫瓚劉備兄弟を自国に招待しようと声をかけるが劉備はこれを辞退し流浪の旅を続ける。

 

ここから袁紹公孫瓚の奇妙な争いが始まる。

袁紹軍は豊かな冀州を「協力して乗っ取ろう」と公孫瓚に声をかけさらに冀州には「公孫瓚が貴国を狙っているので助けてあげましょう」と言いながらそこを乗っ取ってしまおうというなんとも下劣な策略を謀った。

冀州はまんまと袁紹の手に落ちてしまうのだがこれに公孫瓚が怒り戦争となっていくのだ。(冀州おまえって)

公孫瓚は使者として出した弟を無惨に討たれ怒り心頭となるが差し向けられた文醜との一騎打ちで危うくなる。

ここに登場してきたのがあの趙雲子龍である。

公孫瓚の危機を救った趙雲は客分として公孫瓚に付く。

 

とはいえ袁紹軍との戦争は終わってはいない。公孫瓚は自慢の「白馬陣」で迎え撃つが文醜軍に崩されてしまう。

これに気を良くした袁紹公孫瓚を追撃するがここでも公孫瓚軍を守り抜いたのが趙雲だった。さらに劉備兄弟が駆け付ける。

劉備の掛け声で関羽張飛が暴れまわる。

 

 

公孫瓚は喜び劉備趙雲を引き合わせる。

認め合うふたり

 

袁紹公孫瓚の戦争を董卓はおおいに喜んだがここで李儒が「帝の名を持って和睦を勧めれば(董卓に)恩義を感じるでしょう」と申し出る。

疲弊していた両軍はこれを認め戦いは終わった。

 

公孫瓚長安に感謝の印を届けさせその際「劉備を平原の相に任命されたし」と願い出これが受理された。(公孫瓚、良い人!!!)

しかもその晩は劉備へのお祝いと送別をかねての大宴会となった。(なんて良い人なんだ)

やっぱり張飛が一番心を痛めていたんだなあ。

 

劉備は酔い覚ましに外へ出る。(お酒には弱い)

ここで趙雲が後ろから忍び寄り「拙者も平原に連れていってくだされ」と願い出たのだ。

突然の告白に動揺。

しかし玄徳は趙雲の申し出をやんわりと断る「しかし今はその時期ではありますまい」

???なぜ???

趙雲気の毒。

 

さてここで袁紹の弟袁術が登場する。

南陽の太守である袁術だがその国は貧しく兄袁紹の援助を頼みにしていた。

その援助が少ないことに袁術は腐っていたのだ。

袁術はこともあろうに兄袁紹を恨んでいる孫堅と手を組み孫堅荊州、自分には冀州を取って共に復讐を果たそうと手紙を送る。

孫堅袁術を「偽りの多い小人」と認識しながらもこの機に乗じて袁紹を討ちかつての恨みを晴らす決意をする。

部下たちは戦争に反対するが長男の孫策は父の決意に同意した。幼い少年でありながら戦いに出陣すると申し出たのだ。

 

孫堅は仇討の出陣を決行した。

 

冒頭にも書いたけどこの面白さ、絵のすばらしさ堪能できる幸福よ。