ガエル記

散策

『サスペリア・テルザ 最後の魔女』ダリオ・アルジェント

少し前に『サスペリア』を再鑑賞して以来観たいと思ってたらアマプラにあるの気づきました。

なんだろう、この不思議感覚。もちろん『サスペリア』にもあった独特のなにかです。

 

この映画は私がホラー映画に望んでいる要素がこれでもかと詰め込まれていて嬉しくなりました。

ほぼすべてがそれでできていると言っていいので要素を取り出すのも不可能なのですが。

例えば不気味な石像、意味深な文字、世界を示す絵画イラスト、街を行く奇妙な人々、幻想的な不可思議な歌、神父、車椅子、脈絡もなく残酷に殺されてしまう男女、奇声を上げる猿、石造りの階段街並み、一人ぼっちで歩く若い女性、きしむ金属製の門扉、ステンドグラス、謎めいた厚い本、異国の言葉(ここでは日本語)赤や緑の強烈な色彩、蝋燭の灯、音、洞窟、あげていくのはきりがない。

他の方のレビューを見るとあまり高く評価されていないようですがこんなにホラーイズムに満ちた映画作品は滅多にないと思われます。

波長が合いすぎるほどにあってしまったともいえるのでしょうか。

 

残虐場面は怖いしゾッとするし観たくもないのですがホラー世界だからですね。

 

最期の大笑いもすばらしい。

理想のホラー映画でした。