映画やアニメや小説・マンガを観たり読んだりすることがずっと好きなのですが、当然なんでも良いわけではなく好き嫌い、というか手を伸ばすものは限られてきます。
もちろん、数えきれないほどの作品というものが時間が経つほど増えてくるわけですからすべてを把握できるわけもないわけです。
そして子供の時はまだ自分の好みがどこにあるか判らないまま探し続けていたものが年を取るごとに固まりだして年寄りになると自分の好きなものだけにしか反応しなくなってくるのかもしれません。
そんな状態になってしまうのが嫌でできるだけ自分の好みでないものも目を向けたりしようとはするのですが、やはり興味がないものは面白く思えないものです。
現在どうしても興味が出ない作品の分類としてはまず「ゾンビもの」があります。
「ゾンビもの」に興味を持ったら今相当な数の作品を観なければならないと思いますし、それらを網羅して評論していくことも可能ですがまったく食指が動きません。
やはりこれも観ず嫌いはダメだと思い、幾つか目を通したのですが、「ゾンビ」というだけですべての好奇心が萎えてしまいます。
そんな中で唯一好きなものは『進撃の巨人』くらいでしょうか。一種のゾンビもの、と言っていいと思いますが正統派ゾンビ好きから見ればかなりの異端になるのでしょうか。
ところで「異端」という言葉はとても好きです。
逆に「ゾンビもの」は今王道であり数多くの作品であふれていますが、王道の中に面白いものはまったくなに一つ見つけきれていません。
次にどうしても設定としていきなりマイナスから始まってしまうのがいわゆる「学園もの」です。
なぜ学園ものという設定が根強いのか。それはほとんどの人が「学校」という場所にいた経験があるから共感を得やすい、ということなのでしょうが、自分が一度経験したものをなぜまたぞろ観なければならないのか、という気持ちが先行するので観る気になれません。
学校に通っていた頃はいつも行ってる場所のマンガを何故また読むのか、と不思議でならなかったのですが、その気持ちは今も変わらずで懐かしさを感じる気持ちは微塵もないようです。
無論、設定が学校でも面白い作品はこちらはかなりあります。
代表はというとさあてなんでしょう。
『ドカベン』はほとんど学校場面がないし、『トーマの心臓』や『風と木の詩』はちょっと異端ですか。外国ですしね。
山岸凉子だと日本舞台で『メタモルフォシス伝』『ハーピー』とかでしょうか。木原敏江『摩利と新吾』シリーズ、大島弓子ならかなりありますね。『バナナブレッドのプティング』などどうでしょうか。
『少女革命ウテナ』ならば正統派学園ものとして語れるでしょうか。
『おれは鉄兵』なら王道ですかね。
私が好きな「学園もの」はこんな感じです。
「学園もの」は「ゾンビもの」と違って物凄い歴史がありますから比較数は半端ないですが、結局観たい読みたいものは僅かです。
現在はまったくないのですが、近々『映像研には手を出すな!』がアニメ化されるのでそれだけが楽しみです。これはマジで王道ではないでしょうか。
違うか?
さて次に避けがちな分類として「恋愛もの」というのがあります。
しかしこれって線引きが困難ですよね。
恋愛がまったく描かれない作品というのはかなり少ないものでしょう。
もちろんこの場合は「恋愛」がメインテーマで描かれている、ということでしょう。
そうなるとやっぱりあまり興味が持てなくなるのはどうしてなのでしょうか。
「ハーレクインもの」という言い方をされるものもですが、私がどうしても「BL作品」と銘打たれたものに手を出さない、出しても夢中になれないのはやはり恋愛ものが苦手なのかもしれない、と思ってしまうのです。
『ガンダム』シリーズだとか『燃えよ剣』だとかの中にBLを見出すという作業はこの上なく好きなのですが「はいBLですよ」と出されると途端にすべての興味がなくなるというのは、たぶんこういう方もきっと少なからずおられると信じています。
「会社もの」「ビジネスもの」なんていうカテゴリはあるのかどうか。
こちらは仕事自体が本筋なのか、それとも会社を舞台にした人情もの恋愛ものなのかどうかによってきます。
仕事本筋だと興味がわきますが、会社内での恋愛ものはNGです。ホラーやミステリーならまた別です。
「妖怪もの」
このあたりになると慎重になってきます。
本来なら「妖怪もの」は大好きなのですが、「妖怪」という言葉だけを借りただけの薄い妖怪が結構多いのですよね。
なんだか小うるさくなってきました。とはいえそういうものが絶対悪いわけでもないのですが。
「ゾンビもの」も一種の「妖怪もの」なのですがあまりに安直なのが嫌な気がします。
好きな代表作としては『ゲゲゲの鬼太郎』は勿論ですが手塚治虫『ヴァンパイヤ』『どろろ』萩尾望都『ポーの一族』山岸凉子『妖精王』(は入れていいのか)夢枕獏・岡野玲子『陰陽師』(はここでいいのか)
妖怪ものはイコール異端ものですから嫌いなわけがない。
「スポーツもの」
かつては「ド根性もの」とかいうカテゴリがありましたっけ。
その代表である『巨人の星』はアニメでしか知りませんが今になればいわゆる「スポーツもの」を超える面白さがあるように思えます。
私は水島新司大ファン大大大好きなので「スポーツもの」になると途端に甘くなる。
『ドカベン』『野球狂の詩』『あぶさん』『一球さん』など何故こんなに好きになってしまったんだろう、と思うほど好きなのです。
ちばてつや『あしたのジョー』『あした天気になあれ』山本鈴美香『エースをねらえ』
アニメの『アタックナンバー1』は何回リピートしたか判らないです。
アニメ『アパッチ野球軍』はスポーツものにいれていいでしょうか。
なんか「あ」で始まるのが多いですね。
案外スポーツものが好きなのです。
最近のものはそこまで思い入れがないのですが。
この話題、もう少ししたいので続きます。