今更観終えました『イーオン・フラックス』
今まで観る機会は何度もあったのですがなんとなく入り込めなくてこの期に及んでやっと最後まで一応完走したかんじです。
とはいえ嫌だったわけではなくむしろ非常に気になっていたという奇妙に複雑な印象を持ち続けていました。
今となれば確かにそのストーリーはぎょっとするようなものではなく未来社会の定番といえるものではあります。
しかしまたコロナ禍の今鑑賞すると「パンデミック対策ワクチンの為に人間は不妊となってしまい仕方なくクローンを再生し続け不妊治療の研究をするために存在し続ける兄弟と400年ぶりの自然妊娠」という設定が現実になるかもしれないという引きつり笑いをしながら観られますので是非お試しを。
もちろん本作はシャーリーズ・セロンのとんでもなく美しい肢体の華麗なるアクションを観るがためのものですが上のイラスト(というか原作コミックなのでしょうか、私は残念ながら読めてませんが)にあるようなSFテイストが吟味できる映像であり、これも初めて知ったのですが日系アメリカ女性である監督カリン・サクマの和風味もあちこちに散りばめられて楽しませてくれます。
長年(2005年から)気になっていた(いや観たんだけど)映画をやっと観終えてほっとしています。もしかしたら自分の中にあった女性差別的なものが観させてくれなかったのではとすら思えます。
とてもよかった。