ガエル記

散策

『宮廷の諍い女』その5

34話まで鑑賞。

ネタバレしますのでご注意を。

 

すべてのハラスメントが充満しているドラマです。言えばハラスメントを味わいたければ後宮ドラマを観れば良いという話です。

 

甄嬛は皇帝の子を身ごもりますが年妃から受けた虐待(熱い日中に跪かされた)で流産してしまう。愛しい子供を失った悲しみで甄嬛は打ちのめされ立ち直れない。

それは皇帝が加虐者である年妃を一定以上は罰せないためでもあった。年妃の兄は戦争で大きな功績をあげ続けていた。まだその働きを捨てるわけにはいかないのだ。

寵愛されていると言ってもそして我が子を失ってもまだそのしがらみから逃れられない後宮の掟を知った甄嬛は落ち込み呆然とした生活を送るだけだった。皇帝もまた甄嬛の強情さに気後れし今まで顧みなかった安陵容を寵愛することで慰めを見出していた。

そんな中、沈眉荘は見すぼらしくなっていく甄嬛に耐え切れず叱咤激励する。さらに甄嬛が皇帝から寵愛を受けていた時期には手をこまねいていた斉妃・富察貴人からここぞとばかりに虐めを受けてしまう。

長い間沈みこんでいた甄嬛はこの虐待を受けついに立ち上がる。

皇帝の寵愛をもう一度手に入れる、と決意したのだ。

「蝶を集めて欲しい」と甄嬛に言われた妹は行動力のある果群王に難問を頼み込む。

 

風雅を好む皇帝は紅梅の中で待つ甄嬛のコートから蝶が舞い上がるのを見て心を奪われる。

再び皇帝の寵愛は甄嬛のものとなったのだ。

 

本気になった甄嬛の知性と策略に見惚れていく。

「もう二度とまな板の上の鯉はならない」(スカーレット・オハラのようなセリフ)

これからの活躍楽しみです。