27話まで鑑賞。物事がうまくいくかに見えても逆に複雑に混沌とした状態になっていく。
ネタバレしますのでご注意を。
甄嬛は賢く着実に行動していきますが最初固い絆で結ばれたと思えた皇帝との関係も後宮にあっては脆いものだと知らされていく。
却って華妃のように寵愛と権力を目指していれば、とも思うけどそれが結局虚しいものなのはわかっている。
観てて一番つらいのは親友と思えたそして今も甄嬛は信じている安陵容が回を追うごとに陰湿な性格になっていき甄嬛を妬む気持ちが露わになっていくことですね。
何度か「もういいかな」とも思ったのですが、やはり気になってしまうのでした。
これを観ていても子供を産み育てるには母親の愛情や意気込みだけでは無理で周囲や住む社会が応援する気持ちがないのなら妊娠出産育児が困難なことが解ります。
今の日本社会、特に都会になるほどその辺が壊れてしまっている気がします。田舎はまだ愛情深いと信じたい。というかごみごみした環境が人の心を苛立たせているとしか思えない。
今もベビーカーを邪魔だと蹴る人が話題になっていますがそんな人がいたら皆で抗議するくらいでなければ徳のある社会といえないでしょう。賛否とか謎すぎる。
やはりこういうドラマを観て勉強していくのだろうなと思います。
そういえばこのドラマを観始めた時なんだか甄嬛が学校に入るような気がしました。
いわば女子校というのでしょうか。
甄嬛が詩歌・文学に詳しいのでますますそんな感じがします。歌を歌ったり刺繍をしたり礼儀作法を学んだり、性愛の場面はほとんどないので校長先生に気に入られようとしている女学生たちの話のようです。
これは『如懿伝』の時はまったく思わなかったものです。本作は校長にあたる皇帝がおじさんなのでそう思ってしまうのかもしれません。