ガエル記

散策

『Ⅹファイル』その4

シーズン1ep13「海の彼方に」

スカリーの父親が急逝します。

その時にスカリーは父の幻影を見てしまうのでした。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

極めて現実主義のスカリーが霊的な力に引き寄せられ揺れ動いてしまう回です。

今回登場する殺人犯はすでに死刑を言い渡された男ですが強い霊能力を次々と示していきます。それを見たスカリーは彼の力で急逝した父親との接触ができるのかもしれないという禁断の欲求を持ってしまうのです。

今回はモルダーが霊能力男をいんちきだと言い張りスカリーを諭す逆転劇が起こります。しかし知れば知るほどスカリーはその男の力を信じずにはおられません。

男の口添えで事件の真犯人が解り被害者が助かります。霊能力男はスカリーに死刑に立ち会ってくれたら最期にきみの父親と会えるよと伝えるのですがスカリーは結局その場には行きませんでした。

 

ここでもスカリーが現実に戻るという選択が示されます。

このドラマ運びが『Ⅹファイル』たるところです。

 

ストーリーも面白いのですがなんといっても霊能力男が物凄くて忘れられないepのひとつです。

再鑑賞してもその演技の異常さに見入ってしまいました。

それで検索して初めて知ったのですがこの霊能力男を演じたブラッド・ドゥーリフは『カッコーの巣の上で』のビリーだったのですね。

繊細な少年で毒親によって異常とされてしまったというビリーの物語はなんとなく本作に続いているようにさえ思えます。

 

しかも本作は『Ⅹファイル』の最高傑作と言われているとwikiに記述されていいましたw

私が感動するのは当然だったようです。