第二話。本作品のヒロインたる武虎ちゃん登場。汚い世界に真っ正直なブコちゃんがいてくれたから救われた。主人公文竜もそう言ってる。
ネタバレしますのでご注意を。
夢中で読んだ本作ですが読み終わるといろいろと面白かったり残念だったりという思いがあります。
男同士のバディもの、各エピソードに女の裸体とセクシャルな演出をいれる話作りというかつてのお決まりの設定なのですがなんとなくそうした性的描写はあっさりで横山光輝氏自身があまり楽しめてないのではと思ってしまいます。
いっぽう文竜と武虎のかかわりは丁寧に描かれていてひきつけられます。
傷ついた心を抱えて彷徨う王子とそれに付き従う根っから明るい奴隷男という奇妙なバディものですが奴隷男の武虎が「兄貴」と呼んで慕っていて常は拗ねて斜めに構えている文竜が武虎の言葉には動揺するのがおもしろい。
男同士の話の方がやはり熱が入るというのか。例えばこの話などでも
なんだかすごく印象的な演出になっている。ここだけ切り取るとざわざわするね。
そして突如登場する美少年。子竜。
この子竜くん、ちょっと出てくるだけにしては可愛すぎる。
わざと切り取ってみます。
ところで書き忘れましたがこの文竜、母親が日本人のハーフということになっています。必要なのか・・・。
獅子・崑崙かわいいな。ご機嫌損ねてたんだけどまたたびもらってうれしくなったとこ。
ところで昨日「中国なのにライオン?それに小さいんじゃ」と書いたのですが検索してみたらインドライオンというのがいるのですね。しかもアフリカ系ライオンと比べると小柄と書いてある。
文竜はかつて素春という少女を愛していて彼女の故郷は百越(ベトナムあたり)であり崑崙はそこから連れてきたらしい。
その頃の文竜。
おお、玄徳的な王子様。
ちび崑崙かわいい。
本作には『史記』で知った孫臏と龐涓が登場すします。この二人が物語に絡まっていくので『史記』を知らなくてもいいけれどふたりのエピソードを知っていればより興味深く読めるでありましょう。