ガエル記

散策

『バビル2世』横山光輝 ⑦

おお!これはかっこいい。

シビレル。

ところで『バビル2世』の表紙。いつもバビル2世だねえ。ヨミ様がいっこうに使われない・・・少年誌に中年男はダメってことか。(三巻でビリビリされてた、顔は見えないけど。九巻でやっとバビル2世と同時撮影です)

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

海の中の戦い。再びしもべたちが命令を聞かなくなることでバビル2世はヨミが復活したと知る。

そしてヨミもまた水死したと思われたバビル2世のテレパシーを感じて彼の生存を知るのだ。このあたりはもうまるで恋人同士よ。

ヨミはバビル2世と相対して戦い超能力が以前より強くなったことを示す。バビル2世はこれまで感じたことない激烈な衝撃波を受け失神した。とどめを刺そうとした時なぜかヨミは苦しみだし果たせなくなる。

その間にバビル2世は海面に浮かび従順となったロプロスに乗ってバベルの塔へと帰った。

 

この後なぜヨミがいきなり具合を悪くしたのかが語られる。

宇宙ビールスはヨミと犬たちを仲間にしようと目論んだのだがヨミが犬たちを殺したことで命令に逆らった見せしめとしてヨミの行動を阻止したというのだ。

ところがヨミは「人間は万物の霊長という誇りを持っている。その人間が犬と手を組めるか。よく覚えておけ」と怒ったのだ。そこへヨミ組織の潜水艦が近づいてきた。ヨミは「仲間の艦だ」と言う。やはりヨミ組織は仲間意識が強いのだ。

 

バビル2世は局長たちに会ってヨミの復活を告げる。

そしてヨミの基地では急速に計画が進められていた。がそこへバビル2世が近づいてきた。いちいち邪魔しに来る嫌な奴である。

やはりヨミ様の力が必要だ。

ヨミは激しく雹を降らせてバビル2世が近づくのを阻止した。

怪我をしていったん休息したバビル2世は集団で死んでいる村落を見つけやはりヨミが近くにいると確信する。再びロプロスとバビル2世が基地の近くに飛んできたと報告を受けヨミは前よりも激しく雹を降らせる。

さしものロプロスも墜落しバビル2世も落下するしかなかった。このロプロス墜落は想像するとすごくないか。

そしてバビル2世も

美しい。

見ているヨミの部下たちも見惚れてしまう。

 

バビル2世はロデムの出現で事なきを得る。

 

ヨミは壮大な超能力を駆使したために激しく疲労し基地に戻って横たわる。

(ここでベッドを出すのがすごく楽しい。枕もついてる)

ここでヨミは先ほどロプロスが雹で墜落したように見えたのはすべて自分が起こした幻覚だったと語る。その見せかけにバビル2世までもが騙されたのだ。

その話を聞いた部下はなぜ一気にバビル2世を片付けてしまわないのですかと問う。

バベルの塔はヨミではなくバビル2世を選んだ。そのわけはなんなのか。ヨミはそれを知るのが恐ろしいのだった。

激しく消耗したヨミが休息を取ろうとしたのも束の間。

幻覚の霧を見破ったバビル2世はまたもや基地に近づいてきた。報告を受けたヨミは「今基地に近づけるわけにはいかない」としもべたちを操ったが体力は戻っておらずそのまま倒れこんでしまう。

しもべたちに命令が届くと気づいたバビル2世は反撃を開始した。

ヨミ組織の男たちはこれを食い止めようと立ち上がる。

 

しかしいくら対空砲やミサイルを発射してもロプロス一体の攻撃に劣るのだ。基地は壊滅の危機を迎えていた。

振動のためかヨミは目を覚ました。側近は状況を説明する。

ヨミは最後の力を振り絞って己の超能力を向けた。

 

バビル2世は目の前で爆発が爆発を呼び基地がめちゃくちゃに破壊されたのを見る。がれきの下は死体だらけだった。

ヨミの死体はみつからないがバビル2世はロプロスに光景を記録させ引き返した。

 

バビル2世はロプロスに取らせた記録をコンピューターに収め休息を取った。彼もまた疲労が激しかった。

バビル2世のベッドは天蓋付きでかわいいね。しかし部屋は殺風景。

 

コンピューターはロプロスの記録には岩山しか映っていなかった、と告げる。バビル2世が見たはずの壊れた機械や死んだ人間などどこにも映っていなかったのだ。

 

一方ヨミの基地では

ううむ。美味しそうな食事とコーヒー、ゆっくり休息をとってかわいい部下たちに労いの言葉をかけてもらえる。

どう考えてもこちらの方が良いよね。

食後はキチンとお口を拭いて。ヨミ様は身だしなみもイイね。

うおお。すげえ。

こうしたちょっとした機器もかわいい。

そして再びバビル2世がロプロスに乗ってやってきた、と思われる。

ヨミは「監視鳥」を飛ばさせた。

なんかもういちいちかわいい。

 

しかし監視鳥はバビル2世を発見できなかった。ロデムがバビル2世を隠したからだ。しかもバビル2世は小石を飛ばして一羽を打ち落とし読みの仕業と見破った。

ヨミもまた一羽が故障したらしいと聞きRRBを発射して監視鳥を回収し調査してバビル2世の仕業だと確信した。

 

さらにRRFロボットを射ち込みバビル2世を襲わせた。

バビル2世は戦ったが疲弊しロプロスを呼ぶ。

これがヨミの狙いだった。

ロプロスが降下したところを狙ってミサイルを発射したのだ。

果たしてバビル2世は?

 

やはりどうしてヨミが中年もしくは老年男でバビル2世が少年なのか、と思ってしまうなあ。そこに対立があると見えるのだよね。