なんかすごくかっこよくなってきたあ。
ネタバレしますのでご注意を。
ヨミはロボットでバビル2世を襲わせロプロスに救いを求めたところにミサイルを撃ち込むという作戦を決行した。
ロプロスは命じられた通りにバビル2世とロデムを庇って覆ったが山が崩れ三体はその下敷きとなる。
モニターでそれを確認したヨミはひとまず安堵したが部下たちには警戒を促した。(用心深いね)
一安心のヨミは人体研究所で成果を訊ねる。人体に宇宙ビールスを注射すると三分の二は死亡し残りは異常な力を持ち始めるという。
試しに一人の被験者に炎を出させた。さらにもうひとりと手をつながせ超能力を出させるとその力は二倍になるのだ。
ヨミはこの成果に満足し彼らをバベルの塔へ侵入させ「ヨミが塔の主だ」とデータを入れさせよと命じた。
その時こそヨミが真の支配者となるのだ。
さらにV号も着々と完成していく。
が、七日目にポセイドンが現れバビル2世を救い出した。
ヨミは完成したV号に部下共々乗り込み基地を離れる。
ビールス超能力者も共にV 号に乗り込む様子が丹念に描かれるのが楽しい。横山氏はこういう一連の行動を描いていくのがめちゃくちゃうまいし面白いのだ。
いいねー
そしてV号のかっこよさ。横山デザインってほんとすごい。
バビル2世はV号の超高熱線を受け倒れる。
心配するロデムの「ご主人さま」というのが泣けるね。
ロデムはバビル2世を背負って逃げるのだった。
ヨミはV号でポセイドンとロプロスを攻撃する。同時にその攻撃が基地の破壊した。基地のコンピューターは破壊されると大きな爆発をするよう設定されているのだ。
ポセイドンとロプロスは瓦礫の下に埋もれたのだ。
ロデムに助けられたバビル2世は超能力でロプロスとポセイドンを助け出す。
傷一つない二体。いったいどんな物質でできているのだろう、とマジで考えてしまう。逆に柔らかなものなのかな。
バビル2世は急いでバベルの塔へと帰るが途中周辺の国から攻撃されバベルの塔は爆撃されていた。
バビル2世は戸惑うがそれはヨミ組織が作り上げたV号が周辺諸国を爆撃したからだった。V号はロプロスに似通っていたため周辺諸国の空軍がバビル2世を攻撃しバベルの塔を爆撃したのだ。
V号は近くにいると察したバビル2世はウサギロボットを使って捜査させた。バビル2世は疲れを感じ休息を取った。
一方のヨミはバベルの塔が爆撃を受けてもまったく無傷なのを確認していた。そして侵入しようとすれば拒絶反応を示すバベルの塔へビールス超能力者たちを送り込もうとしていた。
バビル2世はふたりの男がバベルの塔へ侵入しようとするのを見た。彼らはレーザー光線を受けても平気で進み続けるのだ。
バビル2世は宇宙ビールスがニンニク成分に弱い(どういうことなのかw)のを思い出しふたりの侵入者に(たぶん)ニンニク成分付きの弾丸を射ち込み倒した。
そしてV号に向かってミサイルを撃ち放った。このミサイルは周囲をコンクリートのように固めてしまう特性を持っていた。
反撃もできずV号自体が固まる恐れを持ったヨミは砂中から脱出させた。
するとバベルの塔は催眠ライトを浴びせV号の搭乗員を眠らせた。
ヨミはやむなく自分で操縦し爆撃を開始した。
だがバベルの塔はV号の弱点である爆弾投下口を狙い反撃した。V号は炎に包まれた。
V号とヨミの最期かと思われた時、突然周辺国バラビア爆撃機が再来してきたのだ。
催眠ライトはV号によって破壊されてしまっていた。やむなくバベルの塔はバビル2世にテレキネシスで直撃弾をそらすよう提案する。
V号の中も慌てていた。
かわいい。
バベルの塔はロプロスを使いバラビア国の爆撃機を誘導してV号を攻撃させた。
(これはコンピューターの大チョンボだったね)
爆撃機の攻撃などにはびくともしないV号は飛び上がり次々と爆撃機を破壊していく。
この攻撃で一機がバベルの塔へと墜落したのだ。塔はバビル2世に防御を願ったがバビル2世の力ではこの大きな爆撃機をそらせることはできなかった。
まだ多くの爆弾を積載したままの爆撃機は塔の上に落ちた。
第三第四コンピューターが作動不能となりバビル2世の目の前で五千年間働き続けたコンピューターが壊れていった。
メインコンピューターは消火作業を開始したがそれも故障が多く火の回りに追いつけない。
あちこちで爆発が起きその一つがバビル2世を襲った。
バビル2世の背中に爆破の破片が突き刺さったのだ。それでなくともせいいっぱい超能力を使った後だった。弱り切った体にもろに受けた爆発はこたえた。
バビル2世はそのまま意識を失っていった。
すさまじくおもしろい。
横山光輝氏が自分の好きな作品が『バビル2世』と答えていたというのは当然だと思う。オリジナル作品ではやはり一番の力作でもあり魅力がある。(今更なんだけど)