ガエル記

散策

『バビル2世』横山光輝 ⑪ 外伝

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

バビル2世は登場しない外伝です。

9巻の冒頭、バビル2世がヨミからの攻撃の防御に疲弊し深い傷を負って意識を失い治療中となりバベルの塔のコンピューターも激しい損傷を受けて修理を急ぐもその力は半減していた時期偶然ひとりの男がバベルの塔にたどり着いた。

その男は飛行機に乗る前に占いで「乗客全員死亡」と出てその占い師に止められたのを振り切って事故にあったのだった。

ただ一人生き延びたものの砂漠を彷徨いバベルの塔へたどり着く。その塔の中では巨大なコンピューターが自分自身を修理していた。

そのために男は内部に入り込んでも何の攻撃を加えられることもなく再び外へ出られたのだ。

渇きと飢えで飛び込んだ酒場で身の上話をするとそれを聞いた男たちが彼を捕まえ車で運び去ってしまう。

行先はヨミの組織がいる建物だった。

彼はそこでヨミからの問いに答えたのだ。

ヨミがバビル2世の秘められた超能力を怖れ逃げてしまったあのわずかの間にその男はバベルの塔に入り込めたのだ。

 

その男の話を聞いてヨミは大きなチャンスを逃したことを知る。

ヨミが余裕でバビル2世に勝てる唯一の時間だった。悔やんでも悔やみきれないものがあった。

しかしヨミはあきらめず、その男に案内をさせる。

だが男の案内に付き従った部下たちは復活してしまっていたバベルの塔に攻撃されて死亡する。一人逃げ出した男はヨミ組織に助けを求め走った。ヨミは男を引き連れヘリコプターで立ち去った。

が、その男はヨミの部下たちによって砂漠に放り落とされる。

予言通りあの飛行機に乗った者たちは全員死ぬこととなったのだ。

 

なぜこの話の詳細を描くことになったのだろう。

確かにあの箇所は急ぎすぎた感はあったのだけど。