表紙が手抜きになってきた感がありますが中身は逆に凄いです。Ⅹで「(アニメ)バビル2世は学生服じゃなくなってからつまらなくなった。戦闘服の方が古臭い」と書かれている方がおられましたがたぶん観ていた世代ほとんどの意見でしょう。私もそうでした。なので後半はもう覚えていません。
今原作改変事件が話題になっていますが過去どんなに読者視聴者の心を傷つけてきたのか図り知れません。(良いものもあるけど)
ネタバレしますのでご注意を。
この五巻、背景なども含め作画が物凄いことになっている。
まずは四巻からの「扉を開けて・・・どうなるっ??」のワクワクを引き受けてロボットバランと超能力者ダックは壮絶な光を浴びる。
この光を見て本部にいる者たちまでが精神を操作されてしまうのだ。
ロボットのバランは無事でありダックもまたすぐにサングラスをかけたのでこの難を逃れた。しかしヨミはこの様子を見ることができなかったのでダックがここでいなくなったとだけ見て取りバランにバビル2世の攻撃を続行させる。
バランはベッドに横たわるバビル2世を見つけバラバラになるほど叩きのめす。
あっけなく殺害されたこの顛末を見て本部にいるヨミたちは大喜びした。
みんな喜んでかわいいな。心からヨミ様が好きなのだ。
が、バビル2世は死んでおらずダックは本物の彼を見つけ出す。
(以前この作画が素晴らしいと言った場面)
やっぱこれは惚れますわ。かっこいいなあ。(ふたごころありありのやつ)
上のうっすらと目を開けてのかっとにらむ場面ゾクゾクする。
一方ロボットバランもポセイドンと対峙し
これはエロチックとしか言いようがない。
どういうことだ。
バビル2世は学生服と決まっている。
ここからもとにかくやたら作画が凄まじくかっこいい。
しかしバビル2世は超能力で戦った後激しい疲労を感じるようになりその理由をコンピューターに尋ねるが答えは得られない。
バビル2世はロプロスに乗って戦い続ける。
これもかっこいい場面だなあ。ただしがみついているだけ、っていうのがいい。
ヨミ様と一心で戦う部下たち。
しかしバビル2世は強かった。ヨミの本拠地はバビル2世の到来で怯える。
部下も他の部下の生命を心配する。心を鬼にしてヨミは味方機を巻き込む砲撃を命じるがそれはバビル2世が来てしまうと後の被害が大きくなるからであり部下も納得して攻撃を続行する。が、ここでは味方機は危機を回避して皆安堵する。優しい男たちではないか。
ちゃんとひとりの人間として描かれている。
まあこの後にっくきバビル2世に操られるんだけど。
バビル2世が基地に侵入したと確認したヨミは全員に注意勧告をする。
みんな熱心に聞いてるね。ヨミ様も「みんな」と呼びかけているのがやさしい。
ヨミ様の指令を受けてきぱきとバビル2世を探す。頼もしい。
大型犬にはちゃんと口ガードがつけてある。(部下たちに噛みつかないようにねやさしいね)
なのにバビル2世は部下をコントロールして犬を殺させた。ぬうう。許せぬ。
犬を殺された部下さんは逆上して殺した奴をやっつける。当然だ。
しかしバビル2世には負けてしまったのだ。悲しい。
バビル2世は猛然と進む。
テレパスを見つけ出しその男になりすましてさらに基地の中に潜入していく。同時にバベルの塔はヨミから指令を受けた爆撃機の操縦士及びヨミの危地でその様子をモニターで見ている部下たちにも光による催眠術をかけ爆撃をそらした。
これに気づいたヨミは周囲にいる部下たちの目を覚まさせる。
世話のかかる可愛い部下たちよ。
ヨミはバビル2世がシムレというテレパスに成りすましていると見破り超能力者と戦わせたが負けてしまう。だがここでバビル2世は正体を現した。
ヨミは戦いでバビル2世が弱まったのを確信しさらに戦い続けて死んでいくように仕向ける。
幾体ものバランをバビル2世と戦わせ追い込んだ。しかしここでまたもや三つのしもべたちが登場してバビル2世を救い出す。
形勢逆転となり部下たちは慌てだすがヨミはこういう時のために「超能力増幅器」を開発していたのだ。
ヨミは部下たちに邪魔をしないよう命じて超能力増幅器に座った。
バビル2世を救い出したポセイドンがバビル2世を握りつぶそうとする。
驚いたバビル2世はポセイドンに命令するが再び彼を攻撃しようとする。
バビル2世はヨミの超能力だと察し、ヨミもまた更に増幅器の力を強めた。
ううむ。バビル2世対ヨミの戦いが凄まじくおもしろい。
しかしバビル2世が頑張るほどにヨミ側の結束が固まっていく。
物語の多くは巨大な力を持つ悪の大王に弱き者たちが力を合わせて戦っていく面白さなのだけど本作はそれが完全に逆転している。
なのでどうしてもヨミ側を応援してしまうのだ。これでいいのか。いやしかし面白い。