最初観た時、「昔のアニメ?」と思ったら今の作品なのですね。
あえて昔っぽさを出しての作品ということでしょう。
日本のアニメはなんとなく「これでなきゃ誰も見ないよ」つまり今テレビで放送されているあの感じのアニメでなければ観客は観たいと思わないだろう、という観念が強すぎて絵柄を普通と変えて作るのは勇気が要ることなんだと思います。
そのうえ今は故き高畑勲氏「かぐや姫」がぐっとくるアニメ作品ではなかったのでますます変わったアニメは作りにくいでしょう。
人の動きをトレースしたロトスコープで作ったアニメ「惡の華」はとても面白かったのですが、確かに絵としてのみ評価すれば最後まで「ロトスコープいいなとは思わなかったです」というのが本音なのです。
アメリカはアメリカでいつも同じ絵のアニメのようで不思議な気がしますが、どの国も慣れた絵と変えてしまうことは大変なのかもしれません。あ、これはディズニーのような大手のという意味でですが。
それでもアニメの絵柄は少しずつでも変わっていっていることは確かですから人はいつまでも同じ絵ではいられない、というのもまたあるのでしょう。
とにかく新しく生まれてくるアニメ作品、楽しみです。