男ばかり出てくる映画は数えきれないほどあります。学校もの、軍隊もの、刑務所もの、宗教もの、仕事もの。
それは性別だけ変えれば女ばかり出てくる映画になれるものばかりですが、その数は男性の比較にとてもならないと思えます。
なぜならどうしても映画はいまだに男性主権の分野で主人公が男でも女でも観客は男性を対象にした場合が多いからで女性が主役で女ばかりでも男が絡まないと共感を持てないからであり、男ばかりの場合は女と絡むのも良し、絡まずとも良しとなってしまうからであります。
本作の監督は男性ですが女性ばかりの映画作品を実に魅力的に撮ってくれていると感じました。
もちろん日本人の観客にとってこの設定はかなり好悪を二部してしまうものです。
が、私には日本軍人が悪役なのはもちろん肯けますししかも怖ろしい人格として描くのには適役と言えましょう。むしろかなり配慮した描写になっているとすら思いました。
日本の映画ではなかなか韓国との絡みを描くことは少ないように思えますが、韓国映画では結構日本の話が出てくるのではないでしょうか。
そうした積極的な姿勢も日本側も見習ってほしいと願います。
韓国女優のすっきりとした美しさは観てて気持ちよく百合も魅惑的です。
かつてピーター・ウィアー監督『ピクニックatハンギング・ロック』というオーストラリア映画があって美しく怖い作品でありました。
少女と恐怖は強く関係するものなのです。