ガエル記

散策

『激動の昭和史 沖縄決戦』岡本喜八

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戦争というものがいかに理不尽で愚かしく空しく怖ろしいものかということを叩きつけられる映画です。

笑いを誘うかのように思える演出もそのおぞましさから引き寄せられているように思えます。

 

いろいろな日本の戦争映画の中でも沖縄を舞台としたものは特に観るのが辛いのです。兵士たちだけでなく幼い子供たちや老人までもが惨たらしい目にあってしまうからです。

内地の日本人、軍部が沖縄を犠牲にしようとしているのは明らかです。普段は差別をしているのにもかかわらず都合よく「日本人ならば日本人らしく敵と戦い捕虜とならず死ね」と言う。

沖縄の人々がその言葉を信じ切って死んでいくのを観ているのはあまりにも辛い。

女学生たちも命がけで戦おうとし、かなわぬならば毒を飲んで死のうとする。

日本軍のおぞましさ、胸糞悪さに反吐が出ます。

今現在でも日本政府は沖縄を犠牲にし続けています。

米軍基地による様々の沖縄の人々への蛮行は日本軍と日本政府が仕掛けたものと言っていいのです。

 

現在ではコロナウィルスが米軍基地から彼らを脅かしています。

いったいどこまで沖縄は苦しまなければならないのでしょうか。

 

今やっと少しだけ沖縄の人々が日本政府に対して「NO」を唱え反逆を示しているように思えます。

でもまったく足りないのです。

 

いつか沖縄に行ってみたいと思います。

(そんな日が来るとは今の自分には想像もできませんが)

その時沖縄が本当に幸福の島であってほしいと願わずにはいられません。