ガエル記

散策

アツギのタイツイラストを考えてみる その2

 

gaerial.hatenablog.com

 今朝の続きです。

 

津原泰水氏の指摘でこれらのイラストが平成初期タッチでありそのカテゴリにはもう女性しか残っていないという事柄を知って侘しく思います。

炎上騒ぎは「女性向け商品をどうして男性受けを狙ったとしか思えないイラストで宣伝するのか」という女性たちの抗議にそれらのイラストが好きな男性(もちろん女性もいたでしょうけど)からの反論がぶつかって起きたものです。

ところがコラボを企画したアツギの担当者もイラストレーターも女性だったということで反フェミ陣は「女と女の闘い」ということでさらに笑いフェミ陣は「女だったから許されるわけではない」とますます怒ることになるわけですがこれは当然だと私は思います。

私はこのイラストに纏足や女性の割礼を感じてしまいます。

それらは男性の欲望のために生まれたものかもしれませんが因習となってしまうと女性自身がそれをやめられなくなってしまうからです。

 

かつて世界のあちこちで女性性は男性の好みによって歪められてきました。

肉体に対する最も過酷な例は中国の纏足やイスラム教の女性に施された割礼そして西洋のコルセットなどです。

これらの風習は男性の女性への性的欲望により因習化したものではあるでしょうが廃止しようとするときには必ず女性からの反発があるわけです。

中国の纏足は女性が幼児の時に足の骨を折って小さくしてしまうという残酷なものでその苦痛は一生続くものでしょう。イスラム教女性の割礼もまた惨たらしいものです。

一部の男性たちにそれは非常な性的興奮をもたらすものなのでしょうがそうした図式にまた惹かれる女性もいるのです。

アツギタイツイラストはまさしくそうした特殊に歪んだ性癖の女性たちの表現であったと思えます。実際の纏足や割礼とは違いまた写真でもなく描いた絵なのですから同好の士のやりとりであるならば問題にする必要もなかったでしょう。

どうしてそれを「一般大衆に向けたタイツ広告」というカテゴリで行ってしまったのかが問題であると思います。

嗜好の一つに「モノアイ」好きというのがあると知ったときは驚きました。

さすがにアツギタイツのイラストの中にモノアイさんはおられなかったのではないでしょうか。

モノアイ好きさんはまじめに愛しておられるはずですが大衆向けにはなかなか普及しないはずです。

しかし洗練された形で「ミニオンズ」であれば大衆向けでも受け入れられるわけです。

大衆受けするにはそれくらいの技術が必要となるのです。

そこに達することができなければ多くの人から弾かれてしまうのは仕方ないことです。

好きなものはこっそりと楽しむことにしなければなりません。そこに醍醐味もあるはずです。

 

フェチは良いものですが大声で叫ぶことではないのです。

残酷な因習はなくしていきたいし、社会的な中での差別もまたなくしていかねばなりません。

それらをフェチとして楽しみたい人はこっそりと嗜むことがまたいい感じなのではないでしょうか。