以前何の番組だったかも忘れてしまったのですがテレビ放送で(たぶんNHK?)
「人はなぜ生きるのか」「なんのために生きるのか」
という問いかけをしているものがありました。
尋ねられたのはふたりの小学生くらいの兄弟でした。お兄ちゃんのほうは「そんなことわかるわけないよ」と笑っていたように思いますが、弟君は真剣にしばらく考えていました。
「・・・自分が知ったことを誰かに伝えるために生きているのじゃないかな」
失礼ながらちょっととぼけた味わいのある顔立ちの男の子だったのでその答えに驚きました。
お兄ちゃんもそれから問いかけた人もちょっと驚いていたように感じました。
むろんテレビ番組なのでどういう仕掛けがあったのかなどはわからないものですがそれでもその男の子の真剣な表情と答えにはっとしたのでした。
「人はなぜ生きるのか」「何のために生きるのか」という問いかけとその答えは今までも様々な人々から聞いてきました。
でもこの男の子の答えはそのどれよりもしっくりと腑に落ちました。
人間は自分が知ったこと・考えたことを他人に伝え教えそうやってずっと受け継いできたのです。子孫に家業や財産を受け渡すこともその一つです。
そしてまた師が弟子に受け継がせていくのも親が子に友が友に何かを伝えるのもまたそうなのです。
録画していたわけでもなく記憶が薄れてしまいそうなのでここに書いておくことにしました。すでに少し変化させてしまったかもしれません。
ところでその折「ウザイおせっかい教え魔が日本には多すぎる」と書かれた記事を見つけました。
これはこれは。
この少年の答えが真理であれば「おせっかい教え魔」は人間として当然のことになりますね。本能がそれをさせるのです。
それが「何のために生きるのか」なのですから。