ガエル記

散策

白土三平さん 最高にかっこいいマンガだった

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白土三平さんが亡くなられました。

89歳という年齢ですので他の多くの漫画家さんのような早逝とまでは言われなくてもやはり悲しく思います。

 

私の子供時代はマンガ本は買ってもらえなかったもののアニメは観ていました。たぶん親の教育というよりマンガを買うのがもったいなかったのでしょう。

『風のフジ丸』『サスケ』『カムイ外伝』などを夢中で観ていた時はまだ白土三平の名前は知りませんでしたが後になって自分がもっとも好きだったのは同じ原作者だったとわかるわけです。

 

高校時代本屋で『忍者武芸帳』の文庫本と出会いむろん買える身分ではないので通い詰めて立ち読みしました。

あの頃はそれができたのですが毎日『忍者武芸帳』を1時間も立ち読みしに来る女子高生という存在でした。重太郎はもとより明美のかっこよさに憧れました。

 

更に後にやっと『カムイ伝』を古本屋で買いそろえ読みましたがあまりの壮絶さに震える思いでした。

現在に至っても『カムイ伝』以上に過酷な作品はあり得ないのではないでしょうか。

 

しかし私にとって白土マンガは「最高にかっこいい」という言葉に尽きます。

カムイはマンガ調でも後の劇画調でもとんでもなくかっこよかった。

サスケとサスケの父親・大猿そして女性の描写も生ぬるくなくかっこいいのです。

女性を飾り的でなく描いていた人でした。

 

 

手塚治虫氏の『どろろ』が凄かったのは水木しげる氏の妖怪への対抗だけでなくやはり白土三平を意識したかっこよさだと思います。

 

 

今はただ悲しいばかりです。