ガエル記

散策

『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その11

ついつい見惚れて文章を書くのを忘れてしまいます。

瓔珞を好きになってしまうのは当然ですね。

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

辛者庫の苦役からやっと逃れた瓔珞は皇后の元へと戻ります。

高貴妃に突き落とされ流産の上昏睡状態だった皇后がついに目覚めますが長く病床にいたために足が動かなくなっていました。

瓔珞はすっかり仲良くなっていた明玉とともに皇后のリハビリに勤しみます。

この時期が一番幸福な時なのではとさえ思えます。

しかしその幸福と引き換えになったのは富察傅恒の愛情でした。

富察傅恒と結婚した爾晴は皇后付きの女官で落ち着いた優しさがある女性だったのが傅恒との結婚が決まって以来人が変わって残虐となります。愛していた傅恒から愛情を受けられないばかりか残虐さを誹られ復讐を誓うのです。

そしてかつては皇后の親友で穏やかだった純妃も子供を持ってから皇后と張り合うように変わっていきます。

 

つまり瓔珞だけがまったく変わらず皇后だけを想い続けていると描いているのですね。

 

しかし後宮物語の常ですがまたもや陰謀により皇后は不幸になります。それもちょっとしたつまらぬ企みによって。少しだけ用心すれば避けられるような。

どうしてこうも皇帝が阿保なのかと歯噛みしてしまいます。

後で宦官を死刑にする暇があったら先に善処できないのかと当たり前のことを考えてしまいます。

とはいえ現在の世の中でも悲しい事故や事件が起きるのも同じことではあるのですよね。