何度観ても衝撃を受けてしまいます。
しかし本当の戦争はこんな風に怒りを爆発させるようなことはできないのだと思います。
どんなに怒ってもその憤りが憎むべき相手を倒すことなどはない。
だからこそ富野氏は特別な力を少年に与えるしかなかったのですが。
ラストで主要人物たちが劇場に集まって会話をする、という演出はとても面白いですがこれもやはりいかにもな演出ですね。
(でもとても好きです)
人間はこんなに愚かではない、と言いたいのですが今まさに戦争のさなかに人間たちはいてどうなることかと見守っている状況です。
いったいどうして戦争を止めることができないのでしょうか。
ゼータガンダムで起きている争いは人種や宗教やイデオロギーというものでもなくてちょっとした考え方のズレのようなものが軋轢となって殺人を続けていくのです。
ちょうどロシアとウクライナも兄弟のような関係性なのにズレを起こし憎み合っていくのに重なる気がします。
が、それは地球上のどんな争いにも言えることなのです。
やがてはその言葉が「宇宙の中の」と変わるのかもしれませんが。
カミーユがこんな終わりになるのが許せない。
そう思うのは当然でしょう。
だから劇場版で彼が助かっていたことに私は賛同します。それでなぜいけないのでしょうか?