先日Twitterで「頭の中の光景の映像化」という文言を見かけました。
この技術が当たり前に使用できるにはあとどのくらいかかるかわかりませんが私がすぐ思い出したのは萩尾望都『バルバラ異界』です。
この世界は2052年ころになっています。ここでは「最新式ドキュメント社の脳内イメージングスキャナー」というものが登場してわりと当たり前に人物の脳内を映像化してしまいます。ということは萩尾氏は2050年にはこの技術がかなり高度になっていくのではないかと考えておられるようです。
というと寿命的に私は体験できるかどうかという感じです。
まあそこまでいかなくても着々と開発されていく予感はできますね。
というのは誰でも脳内を映像化してみたい、という希望や期待はあるはずだからです。
素晴らしい絵ですね。
とはいえ『バルバラ異界』は脳内イメージングスキャナーだけの話ではなく「他人の夢の中に入っていく」「記憶とは何か」といった様々な要素を持つSFです。
「記憶はすり替えられる」というのもこのマンガで学びました。
人間の脳とはなにか、と言う問いかけでもあります。
またこの技術によって言語で意思表示ができない人物が脳内を映し出すことでの表現が可能になります。
それもまた恐ろしいことにもつながりそうですが。