横山光輝『三国志』一度読了し再度全60巻の30巻までたどり着きました。
一巻ずつ最近は二分の一巻ずつ丹念に読んで記事を書いていこうと思ったものの飽きてしまうのではないかと思いながらも道程半分まできてしまいました。
これからは少しずつ残り少なくなってしまうのかと思うと今の段階で勿体なさで泣きそうです。
これほど面白い作品に今後出会えそうな気がしません。よくぞ今まで読まずに生きてきたと逆に自分を褒めてあげたいほどです。
いや読んでてもよかったんだけどねえ。この年齢になってここまで感動できるとはと言うべきかこの年になったからやっと理解できたというべきか。
名前も作品も絵も知っていながらなぜ横山光輝にはまらなかったのかまったく理解不能です。少なくとも昔のアニメ『バビル二世』は好きだったんですが。よけい不思議。
やはり出会うタイミングというものがある、ということでしょうか。
さてここまで横山『三国志』読んできて好きなキャラクターはと言えば曹操と言いたいけどやっぱり関羽なのだろうなあ。
関羽の玄徳へのとんでもない忠義心を思うとここ最近まったく感じることのなかったBL心が震えてきます。
可愛すぎるだろこの男。
まさかこのような長髭男子を好きになってしまうとは思ってもみませんでした。
曹操のほうはもっとからっと好きになれるんですが。
さてさて横山『三国志』に今頃になってはまった私ですがこれまでというより昔むかしに大好きだったマンガに『ドカベン』というのがありました。
横山マンガにはさっと入れなかった私ですが水島マンガは出会った途端雷に打たれたかのように好きになってしまったものです。
水島作品も男性キャラに魅力があり今でも一番男性をステキに描けるマンガ家だったと思っています。
一方横山光輝作品は最近になってやっと読み始めたのですが驚いたことに水島作品と横山作品は物凄く似ているのですね。特に男性の描き方と言う点は大きな影響があったのではないかと思います。それが横山氏から水島氏(だろうとは思うのですが)への方向なのかはわからないのですが。
特に『あばれ天童』を読むと(真似してる?)と思うほど似ています。からりとした男気もとても共通点があると思います。
『三国志』にいたっては今となれば『ドカベン』は横山『三国志』なのではないかと思うほどです。
まず里中智は劉備玄徳ですwたいした力はないのに巨人になろうと思う気概が同じですね。
岩鬼、これはやはり張飛でしょう。やみくもに突っ込んでいく男の中の男です。横山先生は張飛が好きに違いないと思ってますが水島先生は岩鬼が大好きだと言われてましたね。画面に出ると必ず面白いことをしてくれる、なくてはならないキャラです。。
ではドカベン・山田太郎はこれは!なんと孔明と関羽を混ぜたんですねwしかも顔は趙雲ですwww山田くんの鋭い分析力敵になると怖い男、太郎君は学業成績も優秀でとにかく頭が良い。しかも関羽級の物凄い振りを持っています。関羽っていっつも人間を真っ二つに斬ってしまいますが山田太郎のバットの振りはそれに匹敵すると思いますね。
そしてか弱い里中君を見て「彼のために最高のリードをするぞ」と思う男気はまさに関羽と孔明を足して混ぜ合わせた感じではないですか。
顔が趙雲なのは絶対の自信があります。
まあ、そのくらいなんですがw
曹操のかっこよさは土井垣さんや不知火が受け継いでると言えましょう。
ただ先にも書きましたが水島先生が横山先生の影響を受けているのかどうか、それ自体はよくわからないのですよね。大体『三国志』と『ドカベン』がほぼ同じくらいの時期の作品なので。やや『三国志』が早いのかなあとは思いますが趙雲は逆に後で描かれたかもしれない。ということは趙雲が山田太郎似?
このあたりの考察いかがなものでしょうか。