はい。第十巻「若葉城の巻・その二」です。
ううむ。あれほど「読みにくい」と言っていたのが嘘のように「読みやすい」
そりゃそうだよねえ、とひとり赤面する。読みやすいものも順不同になればよくわからなくなるのは当然だ。
読みにくい考察までしてしまったのが恥ずかしくて削除したいけど「読みにくい」のはこういうわけですよ、という道標になるかもしれないのでそのままにしておこう。
そして道標様たちのおかげで読み進めていきます。
ネタバレしますのでご注意を。
うんかっこいい。
こういう構図で心がつかまれる。
たくし上げた袴も良い。
そして影丸を助けにくる彦三。
飄々としたクールキャラ。萩尾望都に影響与えてる気がする。細目キャラで。
不死身と言われる邪気がほんとうに不死身なのか調べる影丸。そんなことするからドキドキしたのでは。
しかし邪気を切り刻みはしなかったので調査としてはいまいち。
そうなんだ。
「七人衆といいこの村の者は普通のからだじゃないんだ・・・」と知る影丸。
恐ろしい何かを感じる。
その村は気持ち悪いトカゲや毒ガスによって守られている、という仕掛けも様々な作品で見られるところ。
こういう気候の説明も楽しい。
『漂流教室』でもあったけど昔のマンガはこうした学びがあるよねえ。
他のマンガでも言えるんだけど横山マンガは水泳シーンが多い気がする。
と思っていたら横山光輝氏は水泳部に所属しておられたそうな。
影丸は忍者だから水泳くらいはするだろうけどとても良い感じに描かれているのは作者の気持ちが反映されているようだ。
彦三と影丸の関係もいいな。
横山忍者の姿が猫耳になっている時があるけど左下の影丸、ほとんど猫的でかわいい。イカ耳になってる猫だね。
いいなあ。
そして邪気様
美形キャラだねえ。
なぜか『ポーの一族』を思い出してしまう。
あの場面はここから来たのか?
と思い切り楽しんで読んでいます。
さて続いて行こう!