ガエル記

散策

『伊賀の影丸』横山光輝 1巻

「七つの影法師の巻」

何度この表紙を出してるんだろう、という気になってしまうがめげずに行こう。

とはいえこの表紙かっこいいです。忍者らしい雰囲気です。

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

というわけで読み進めました。何度目かの一巻ですが、やはり読み順の問題だったと解明しました。

以前の「読みにくい」問題はなんだったんだろう、という感覚です。ちゃんと読めました。

当然ですがキャラクターと物語に馴染んだかどうかで読解力は違ってきますよね。

ということはサンデーコミックス、初読みなら第一巻の時点で脱落しがちなのでは。

これで読まなくなったという案件も多いのでは?

あえて読者を減らしてしまう作品順番、というのはどういうことなのか。せめてデジタル本、改善して欲しいものです。

 

まずは「序章」

承応二年十二月、幕府隠密取締役服部半蔵屋敷の前。雪景色も美しい静かな夜に幕府隠密藤巻三太夫が何者かに暗殺される。

この知らせは半蔵にもたらされる。半蔵は甚作に皆を集めさせた。

おお、源太郎くんもいるね。

一角についで二人目の犠牲者が出た。半蔵は皆に犯人を捜せと命じる。

 


しかし逆に謎の忍者集団から音羽の源蔵が瀕死の重傷を負わせられ挑戦状を半蔵に届けさせられた。

挑戦状を読んだ半蔵は手持ちの忍者たちから七人を選び呼び寄せた。

その七人は影丸、幻也斎、夢麿、式部、天気、雷天、片目。

半蔵は「七つの影法師」と名乗る忍者が挑戦してきたことを告げる。もしこれを断れば将軍家の関係者にいたずらをしてまわるというのだ。受ければいたずらはせぬという。

すでに身内の三人を殺されている以上この挑戦状を無視するわけにはいかなかった。

相手の名は「魔風、死神、幽鬼、夜霧丸、野火、雪風、紫右近」

今夜十二時、江戸城の屋根の上で半蔵配下の名前を書いた巻物を渡した時から戦いは始まる。

その役目は幻也斎が引き受けた。


幻也斎は約束の巻物を渡した時点で戦いが始まるという言葉通り、巻物に毒針を仕掛けて渡した相手夜霧丸を倒す。

 

しかしその幻也斎が半蔵側の最初の死者となった。だが幻也斎は死の間際に「血染め蜘蛛」を野火にしかけこれを見破った天鬼が幻也斎に変化した野火を討った。

この頃横山先生右側ののけぞり構図に凝っておられる。

 

だがさらにその天鬼が窮地に追い込まれる羽目になる。

 

この間に半蔵は「七つの影法師」の秘密を暴こうとしていた。その組織は薩摩藩によるものだった。薩摩藩は公儀隠密団と同じような組織を作ろうとしていたのだ。

半蔵はこの知らせを将軍にもたらす。将軍は半蔵に「もしおまえたちが破れるようなことがあればお前の率いる忍者隊は役にたたぬということだ」と言い渡す。

半蔵は幕府公儀隠密の危機を感じた。

 

半蔵は忍者たちにもう一度注意を促そうと召集した。

その言葉を聞いた皆の緊張感は高まる。

 

ここで幻也斎となりすました敵忍者の遺体が運ばれた。半蔵はその遺体を手厚く葬らせた。

 

次は影丸が魔風に狙われた。魔風は火薬を仕掛け影丸を火に包んだが影丸は土の中に隠れ火から逃れていた。

そして火によって生まれた風を利用し得意の麻酔をしみ込ませた木の葉で魔風を気絶させる。

 

昏睡した魔風を運び込み影丸は仲間と打ち合わせをする。

蔵屋敷の門番に身を移していた死神と対峙する影丸と仲間たち。

催眠術を心得た死神と戦ったのが夢麿だった。ふたりは催眠術のかけ比べを始める。

死神は相手に暗示をかけ最後に自分の喉をつかせようとしたが

夢麿の怖ろしい催眠術だ。

 

夢麿はこの後さらに捕らえた影法師のひとり魔風にも暗示をかける。

魔風は何食わぬ顔で影法師の中に戻り紫右近に近寄り死神の死を知らせた。

 

武士装束の右近だが魔風によって彼が影法師のひとりだとわかり影丸たちは追い詰める。だが右近は得意の水を使った「天しぶき」で影丸たちを惑わせ苦しめた。

 

が怒った式部が川に毒をまいたため右近は目をやられ追い詰められる。

それでも最期に式部に毒針を打ちこみ仲間の幽鬼を呼び式部がまだ致命傷ではないと伝えて死んだ。

幽鬼は式部のとどめを刺した。

ここで影丸たちが集まってくる。様子を見て察した夢麿たちは敵を追いかけるがひとり式部の死体を片付けようと残った影丸は式部の死体が敵の幽鬼だと気づく。

影丸と幽鬼は戦う。影丸がしびれ薬の木の葉をまいたことで幽鬼の姿はわからなくなってしまった。

 

今度は片目がその場に残り他は立ち去る。幽鬼は気配を消してその場におり片目に毒針を打った。

 

影丸たちはどこにも影法師を見つけられず戻って片目を呼ぶが返事はない。

罠が仕掛けられていた。

 

雷天は雪風と戦うがアゲハ蝶の術によって倒れる。しかし続いて現れた夢麿によって逆にアゲハ蝶に襲われ「変わり身」で騙され倒される。

 

影丸は幽鬼と戦い重傷を負って気を失う。

がその影丸の体を半蔵屋敷まで運んだものがいた。

丁寧に布団を敷かれ手当てを受ける影丸。可愛がられているなあ。

 

魔風によって倒されたと思われた天鬼だった。燃え盛る火の中に身を投じたため酷い火傷を負ったが生き延びていたのだ。


天鬼は忍法「布とりで」を幽鬼に仕掛ける。

パッっていうのが大変だ。

凄い散らかった感じ。片付け大変だよ。

 

果たして?