さて第二巻。
長い長い横山『三国志』最初と後の描き方を見比べるとはっきり違いがあっておもしろいです。
この頃は子供向けというのもあるだろうしまだ描写が定まっていないのもあるだろうし普通に作画の試行錯誤があります。動きが多いんですね。演出も工夫されています。そのこと自体が劉備たちの若さとも重なって楽しいです。
が、後に行くほど様式化され洗練されていきますね。大人になって重々しくなります。
孔明がいないため劉備が戦法を編み出しますがそれもその時々で思いつく感じなのも流浪の傭兵らしい。
ネタバレしますのでご注意を。
背景にも劉備がなにもないまっさらなのに対して曹操はこの時点で黒い思惑が渦巻いていますw
しかしかっこいい曹操ですな。
劉備率いる私兵軍は奇襲によって勝利するがこれが当地の将軍の私利私欲によって否定され体よく追い払われてしまう。
さすが塾の先生。
そしてお使いください的なシチュ。
いいねえ張飛。
第二巻の末尾。張角の片腕たる張宝将軍率いる黄巾賊数万が劉備軍によって撃破される。
鉄門峡における独特の気象を用いた張宝将軍はそれを妖術として官軍を寄せ付けなかったのだ。これを見破り敵の裏をかいた劉備軍はまたもや奇襲によって勝利したのである。
楽しいねえ。