ガエル記

散策

『伊賀の影丸』横山光輝 12巻

由比正雪の巻・その二」

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

左近丸の活躍が続く。

甲賀忍者鏡月伊賀忍者獅子丸を倒したものの最期に「血しるべ」をつけられ獣に追われる。目を傷つけられ満身創痍となった鏡月を左近丸と源心が追いつめる。

末期の水を願った鏡月に一ぱいの水を差しだすと鏡月は残った水をこぼし美女が舞う幻影を見せ源心を惑わせた。

だがむろん盲目の左近丸にはこの幻術は意味をなさなかった。

幻術で惑わせ逃げようとした鏡月はあっけなく左近丸に斬り捨てられる。

 

一方、邪鬼はあくまでも影丸ひとりを追っていた。

一途な男だ。

 

ところで邪鬼と正雪が似てるので紛らわしいが正雪は目がパッチリしてる

由比正雪が古寺で仲間を集め話し合いをしているところへ邪鬼が闖入する一部始終はコミカルでおもろい。

ミュージカル仕立てになってる気がする。

 

そしてついに影丸に会える邪鬼。

楽しそうな邪鬼

 

この後ふたりが戦って相打ちとなるが邪鬼は不死身。

いったん倒れても数時間後に元通りの体になって自分を襲うことを怖れた影丸は川の流れに身を任せた。

 

傷ついて逃げ回る影丸と対照的に果敢に戦う左近丸。

さらに

このままでは『伊賀の左近丸』というマンガになってしまう。

 

しかし左近丸もまた目が見えないゆえの窮地に追いやられてしまう。

文兵衛が起こした火に追い詰められる左近丸だったが逃げ延びる蛇の音に気づきその音を頼りに逃げたのだった。

そしてその蛇が毒蛇だったことを利用して文兵衛をたおしたのだ。

むむむやはり『伊賀の左近丸』になってしまいそう。

 

が、ひとり正雪を追って進む左近丸は五十鈴大作の戦い崖から落ちてしまう。それでも左近丸は落ちる前にコマを投げ五十鈴大作を道連れにした。

 

 

影丸もひとり傷が癒えぬまま身をひそめていた。

そこへ

馬に乗った忍者の集団が現れる。

休息をとった彼らは正雪と同じ方向へ走り去った。

馬の描写がとても美しい。

後に出てくるアクションシーンも

迫力ある。おかしな顔して笑わせてるけど。

 

 

昔よく見た忍術がいろいろと現れる。

 

さらに

影丸が!と思わせて

変わり身。

 

中身は油で火をつけられる

が、邪鬼はここで

なんだよ。かっこいいな。

 

果たして邪鬼は・・・・どうなる?

 

続く