ガエル記

散策

『伊賀の影丸』横山光輝 8巻 

「地獄谷金山の巻」&「ムササビ」

この表紙はwww影丸くんはキリっとかっこいいけど後のおじいさんともう一人の忍者もふざけているみたいに見えて笑える。

おじいさんじゃなくて女の子かもしれない(ウソです)

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

嵐月之助。火薬を自在に使う恐ろしい男である。

だけど仲間の影丸を真剣に心配する優しさも併せ持つ。

優男みたいなのに額の傷もあってちょっとつかみどころのない味のあるキャラクターだ。

 

横山先生のお布団シーン(変な意味ではない。だいたい変なシーンないし)はいつもなんとなく微笑ましくて笑ってしまう。きちんとしすぎ?なのか?

ここなんか寝心地良いように敷布団が二枚重ねになっている。真っ白で清潔そう。刀や行灯が綺麗に置いてある。おかしらってこんな感じかな。

 

猪と鹿と鳥が

 

やべえヤツ

 

仲間に大事にされる影丸。みんな影丸が好きなんんだなあ。

月之助は頑十郎に影丸の面倒を任せて単身地獄谷へ潜入する。

このスタイルでのロッククライミングは大変そう。

凄い絵だ。

 

しかし月之助は得意技の火薬を駆使し敵を倒していく。

 

なのに戻ってこない月之助を心配するふたり。

影丸、笑顔がかわいくて明るいから好かれるんだなあ。

 

この頃月之助は捨て身の攻撃である「火走り」を使い敵を倒すが自分自身も深手を負っていた。

そして必死でふたりが待つ小屋にたどり着く。

が、その月之助の後を飛騨忍者たちが追ってきたのだった。

取り囲まれたのを知り月之助は再び火薬を使う覚悟をする。影丸と頑十郎を追い出して小屋を爆破したのだ。

月之助は死んだ。

が、影丸と頑十郎には使命があった。

 

頑十郎はひとり地獄谷の下調べに出る。それを待っていたのが飛騨忍群首領円月斎だった。二つの鞭双条鞭を操り頑十郎を襲った。

頑十郎の刀は折られ仕方なく岩陰に隠れ手裏剣を投げるがすべて鞭で打ち落とされる。円月斎が振るう鞭を見つめているうち頑十郎はなぜか倒れてしまった。

頑十郎が鞭に気を取られている間に毒蛇が忍び寄りその足に毒牙をかけたのだ。

 

ひとり残された影丸は帰ってこない頑十郎に不安を覚え地獄谷へと向かう。

ここで桔梗が出てきて影丸の到来を円月斎に知らせる。

影丸は頑十郎の遺体を見つけ葬った。

 

そこへ現れたのが円月斎だった。円月斎は再び双条鞭を振るい影丸を襲う。

しかし影丸は円月斎の目が自分ではない方向を見ていると気づき鞭の音で毒蛇を呼び寄せているのを発見した。

そして頑十郎の死の原因も知ったのだ。

影丸は木の葉火輪の術を使い円月斎を封じ込める。

がかろうじて円月斎はその場から逃げおおせた。

 

傷を負いながらも逃げ延びた円月斎は最期を覚り桔梗に後始末を頼み隠し金山の労働者も帰してひとり影丸との戦いを待つ。

が、やはり影丸は円月斎の仕掛けにはまる忍者ではなかった。

円月斎は高笑いをして豊臣家の再興を謀って軍資金を集めていたのにおまえたちにかぎつけられた。お前を生かして帰すわけにはいかん、と言い放つ。

円月斎は再び双条鞭を振るうが

昔よく見た気がする。憧れたけどさすがにやったことはない。

 

円月斎は覚悟を決め外へと走る。

表紙はここなのか。

逃げ足早い。

井戸?!

慌てて中を覗き込むが火薬の匂いに影丸は飛びのく。

 

こうして隠し金山は消えていった。証拠も円月斎も。

 

その翌日影丸はことの次第を報告に江戸へ向かったことは言うまでもない。

 

終り。

 

結局珍しく登場した女性桔梗は行方も判らず影丸との接触微塵もなかった。

 

これは以前読んだことのある短編です。

この短編の主人公は伊賀忍者ではなく根来忍者衆に属し秀吉の配下となっています。

織田信長に攻められ女子供まで殺された伊賀の里の恨みを持つ伊賀忍者との戦いが描かれます。

 

すっとびの平次というちょいと小太り的な相棒と超絶美形のムササビを主人公とした忍者ストーリー。

ムササビはもう明らかにカムイをイメージしていますね。

ハンサムムササビ

すっとびの平次

カムイと違うのはこいつがいるおかげ

若干カムイより動きが鈍く見えるのだよな。足を曲げてるからかな。

しかし超絶美形であるのは確か。

 

でも気を緩めると美形というより可愛い男の子の顔になっちまうの。



『地球ナンバー7』的なコンビ好きです。

信長がもっとも信じている家来に裏切られるよう伊賀忍者は仕組んだのだ。

滝川一益柴田勝家に近づいて信長に不信を抱くようそそのかし

なんというおそろしいことを!wwwwこんなことしたのか???手つきが微妙におかしい。

 

そしてもうひとりこの暗殺暗示計画にかけられた者がいる。それは・・・明智光秀

ムササビと平次はこれを阻止しようと本能寺へ急いだが伊賀忍者に妨害され間に合わなかった。

本能寺の変」を表現するこの絵柄。信長と蘭丸くん、てのは定番かもしれんが。

なんで蘭丸くん上半身裸なのか。すごくかわいく描かれてるし。

えっちいすぎるんだよな。信長ァ。

 

伊賀の影丸』の余りページに伊賀忍者の敵を出してくるんだなあ。

『ムササビ』なかなかいろいろとおもしろかった。