ガエル記

散策

小説

「銀河英雄伝説外伝」-螺旋迷宮ー

黒色中国さんが「銀河英雄伝説」のことをつぶやかれてからどうにも気になって本を少しずつ読み返しているのですが、アニメのほうも放っておけずについにネット配信U-NEXTで外伝から観ています。 外伝は鑑賞したものもあり、未鑑賞のものもありなのですが今観…

「銀河英雄伝説」田中芳樹そして旧アニメに限る

【教えて下さい】アマプラで『銀河英雄伝説』を観ようと思っているのですが、どの作品から視聴するのがベストでしょうか?当方、この作品を全く観たこともなく、原作も読んだことがなく、予備知識は一切ありません。詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて…

「ピカルディの薔薇」津原泰水-ピカルディの薔薇ー

金子國義の装丁・装画がすばらしく内容と相まって世界を作り上げています。 「ピカルディの薔薇」は同タイトルの著書の七編からなる短編集の中の二話めですが、やはりどうしてもここで一度書き留めたくなってしまいました。 以下ネタバレ含みますのでご注意…

「ピカルディの薔薇」津原泰水 なんという出会い!

すみません。例の事件(見城という人のやつ)でお名前を知り、何となく気になって探したら、このような本を見つけてしまいました。 ちょっと読んで「うわあ」 まさかこのような方の本があんな事件になってしまうとは。 いったいどこでどんな出会いがあるか、…

10代の頃の読書~続き~

10代の読書、ということで当時のベストセラー本を顧みております。 実を言うと私はベストセラーというので本を買ったことが(たぶん)ないのであまり意味はない、と思っていたのですがこうして過去を振り返るとやはりいろいろなことが思い出されて面白いもの…

10代に読んだ本は人格を形成します。

若い頃の読書は貴重です。年を取ってからの読書だった貴重ですが、若い頃特に10代に読んだ読書(漫画も含む)は一生の考え方に大きく影響してしまうものです。 何も読んでないという人だって別のことで学び影響を受けるのだと思いますが。 私が10代の頃とい…

森茉莉「甘い蜜の部屋」を映画化するなら

森茉莉「甘い蜜の部屋」は日本の文学において素晴らしい異端児だと思います。三島由紀夫氏はその世界を称賛されたそうですが、なんとなく普通のおじさんたちには理解できない世界だと思われます。 男性社会からは逸脱した才能から生まれたこの作品を埋もれさ…

「甘い蜜の部屋」森茉莉

とても不思議な小説です。よくある少女の願望の世界のようでいて他には決してないものなのです。 日本の小説と言うのは西洋のものに比べて貧相で物足りなく思うことが多いのですが森茉莉世界はそんな日本文学とはまったく異質であるように思えます。この独特…

「書くことについて」スティーヴン・キング

小説だけでなく文章を書いてみようと思う人なら読んで損はない一冊です。 キング独特の饒舌な語り口はここでも健在でとても楽しい本ですが、読んでから文章を書こうとしたら「おい、今読んだばかりの残念な文章を書いてやしないか」と怯えてしまう恐れはある…

「彼女は頭が悪いから」姫野カオルコ

上野千鶴子氏のスピーチで取り上げられただけではなく読まねばな、と思っていた本著を図書館で借りられたのでやっと読むことができました。 内容についてはもちろんタイトルを聞いた時に知らされてたわけですが、その事件に憤りを感じた者がこう描いて欲しい…