ガエル記

散策

『月に咲く花の如く』その10

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正直言ってレビュー書いてる時間がもったいない。つか途中で切れない。

 

前回レビューで「胡咏梅が出てこないねー」と思っていたら今回はヒロイン並みに活躍です。

 

ネタバレしますのでご注意を。

しかも悲劇のヒロインです。

洋布織物工場を再建した周瑩を再び突き落とさんとする胡咏梅。そそのかすのは勿論杜明礼です。

杜明礼は趙白石&周瑩の洋布工場を抑えきれなかったという罪で貝勒の怒りを買い壮絶な棒叩きの刑を受け車椅子で移動しなければならないほど痛めつけられてしまいます。

なんとか汚名を挽回するためにすぐに利用できるのは復讐に燃えている胡咏梅しかありません。

杜明礼は心では胡咏梅に惹かれているのですが洋布店を経営している彼女を焚きつけて安売りをさせ結果周瑩の洋布を売れなくし追い詰めて工場を諦めさせるという手を打ちます。

そのためには胡咏梅の店自体が利益なしの安売りという大きなリスクを負ってしまうのですが復讐心が強い彼女は躊躇いません。

心配する爺やを無視して決行し一時は周瑩を追い詰めるのですが、株式会社になって全社員が利益を追求し尚且つ様々な攻略を思いつく周瑩には勝てるはずもありませんでした。

私はまたもや別の場所例えば上海での販売をするのかと思ったのですが、同じ筋書きではなかったですね。様々な割引や客を引き寄せるアイディアを出していくというやり方で胡咏梅の売り上げを封じ込めてしまいます。

周瑩は最初に胡咏梅と手を組んで仲良く契約しようと持ち込んだのですが胡咏梅の復讐心はそれを退けてしまいました。

とはいえそれは胡咏梅が呉家を父を殺した敵だと信じ込んでいるためでその策略のすべては杜明礼が仕掛けたものだけに気の毒と言えば気の毒です。

ずっと書いていますが貝勒の支配下に置かれてしまうと人間性を失っていくことになってしまうのです。そこに気づけるかどうか。

 

沈家も同じ縛りを受けています。

沈星移は上海で着々と成長しているようで頼もしいのですが今後彼が貝勒とつながってしまった父親・沈四海を助けられるかが気になるところです。

 

そして一方、周瑩を心ひそかに愛している趙白石がなんと呉漪の策略にはまって彼女と結婚してしまうのです。その秘密を知っているのは千紅のみ。こ、これもなんか不安です。

 

周瑩は義母から「あなたはもう私の娘のような存在になってしまった。だから好きな人ができたら結婚してほしい」とまで言われてしまいます。義母さん、ほんとうにしとやかで優しくて良い人です。

周瑩は春杏やほかの部下たちからも慕われていてかっこいい。

そして最初の工場を打ち壊してしまった暴徒たちを説得して再建した工場の働き手にしてしまいます。卒がないですな。しかも西洋人を怖がる彼らとジョセフ牧師を一緒に働かせることで仲を取り持つ。ほんとにこうありたいものです。

 

すべてが出来すぎとも言えますが観ている間はハラハラドキドキで夢中で観てしまうのですよ。

 

胡咏梅がどうなるのかも気になってしかたありません。