ストレンジラブ博士目的で鑑賞しました。
ピーター・セラーズがひとりで三役をこなすことでも注目の本作ですが、やはりそのうちのひとり「ストレンジラブ博士」の異様さは抜きんでています。
コメディであるのは確かでとてもおかしいのですがそれ以上に恐ろしくぞっとする映画作品です。
しかし恐ろしいがゆえにますますおかしく思えてくるわけです。
現在戦争は核の恐怖を越えて異なるフェーズに入った、とも言えますが一方いまだに核戦争に価値を見出しているのがわが日本国のように思えて気持ち悪くおぞましく感じます。
ストレンジラブ博士によれば核戦争になっても
「100年間深い地下で暮らせば大丈夫」
だそうです。
実際は100年間では無理でしょうけど。
今回私の本作鑑賞のきっかけはアニメ『SonnyBoy』での主人公たちの学校の校長先生がどうもストレンジラブ博士をモデルにしているのではないかという噂を見てのものでしたが、だとすると『SonnyBoy』のこれからの行方はそちらなのでしょうか。
元ネタと言われる『漂流教室』も破壊される地球に先立って彼らだけが未来へ行く、というからくりになっていたわけですが『SonnyBoy』も同じなのでしょうか。今のところ元ネタそのままに進行するのではない、という意識が感じられるので違ってくるのだろうと思ってはいますが。