2020年初の映画鑑賞は『シスの復讐/スターウォーズエピソード3』となりました。
数日前から「『スターウォーズ』シリーズは新しい時代の旧約聖書となる」説を謳っている私ですが『シスの復讐』はまさしくその名にふさわしい内容であります。
『スターウォーズ』と『デューン砂の惑星』のネタバレしますのでご注意を。
スターウォーズがデューンの影響を受けているのは知られるところですが、本作を観ているとますますそのことを感じます。
アナキンが暗黒面に堕ちていくきっかけが妻の苦しみであったことはデューンのドクター・ユエを思い出させます。
しかしアナキンのそれはそのきっかけがなくとも彼はその方向へ進んだと思えますね。
パドメが生む子供が男女の双子というのも『デューン』のポウルとチャニの子供が男女の双子だったことと同じです。
超能力や意味深な台詞なども『デューン』を意識していることが感じられますが、それでも『デューン』よりも『スターウォーズ』のほうが聖書もしくは神話となり得る気がするのは何故なのでしょうか。
複雑な物語よりもより簡潔な判りやすい物語のほうが人々の記憶に残る聖書になりやすいのかもしれません。
平和を願う能力集団の中の師弟愛と反逆心を持つ若者の離脱。
誰よりも幸せになるべきだった美しい女性の死は悲劇をもっとも強くしていきます。
そして美しい青年だったアナキンが焼けただれた姿となりそれを隠すためにダースベイダーのマスクを身につけることになる。シスを退ける能力を持つ選ばれし者であるはずだったアナキンは歴史を覆してしまうのです。
さて次はエピソード4『新たなる希望』を観らねばなりません。
スターウォーズオールドファンとしてはやはり最も好きな作品です。