一月万冊、安冨教授から『戦ふ兵隊』の映画を教えていただきました。
昭和14年製作。日中戦争のなか戦意高揚のためのドキュメンタリーとして作られました。しかしその内容が戦争で家を焼かれ立ち尽くす中国人や日本兵士の悲惨な状況を映し出すものであったために上映禁止となりネガフィルムが焼かれてしまったと書かれています。
その後ポジフィルムが発見され貴重な歴史資料として認められることになったのですが本来の映像の一部は失われてしまったということです。
尚、音楽が今ドラマになっている古関裕而氏のものですね。
この映画は観ておかねばなりません。戦争というものの無惨さ無念さを垣間見れる貴重な映像でした。
この映画を撮った亀井文夫氏の人生も異色で興味深い方です。
ソ連で学び映画美を追求しプロフィールを見ると作る映画が次々と問題を起こしているようです。しかしご本人は案外あっけらかんとした人物だったとも評されてもいるのですね。
晩年は「東洋人」という骨董屋を営まれていたというのも興味深いエピソードです。