ガエル記

散策

『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その3

次々と問題が起きるのを次々と瓔珞が解決していきます。日本でこれができるのはコナン君か安室透くらいでありましょうか。

第10話まで鑑賞しました。

 

 

というわけでネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

どうしても『如懿伝』と重ねて観ていってしまいます。

今のところ大きな違いは後宮内での皇帝の存在ですね。

『如懿伝』では皇帝と如懿の愛情が主軸になっていたせいもあって皇帝の存在が大きかった。皇帝と如懿の両主役だと書かれてもいます。なので皇帝と妃嬪たちとの交わりが濃密に描かれていて私は『源氏物語』と重ねました。あの物語も政治はほとんど描かれず光源氏と女性たちの愛憎物語の形式になっています。

 

が本作では今のところ妃嬪たちと皇帝との交流は逆にほとんど描かれず正義とは何か悪行とは何かというような教則本を映像化しているかの如くです。

『宮廷の諍い女』も『如懿伝』に比べヒロインの生き方、というのが主題となっていましたが本作はさらに強烈なものになっています。

そして『宮廷の諍い女』と本作の共通点は皇后と同列ともいえる強敵が存在することですね。

といっても『如懿伝』では如懿自身が皇后と同列の強敵だったわけですが。

 

皇帝の描き方は今のところ『如懿伝』よりの彼よりも本作のほうが面白いように思えます。出番が少ないからかもですが。

 

あとオープニングは本作が美しい。

ドラマの映像のショッキングな場面を切り張りしていくのは同じですがコントラストを強調してちょっとオカルト的な絵画に見えるのがとても印象的です。

これは良い。