第一期最終回。第二期決定済。当然と言えば当然ですね。
ストレートにおもしろかったです。
芸能界ものアイドルものがマンガアニメに浸透してきて以来そもそも日本のアイドル業界苦手だった自分がその題材の作品をここまで楽しめる時がくるとは思ってもいませんでした。
とはいえ本作はこれまでの芸能界アイドル界を破壊してしまうものではあります。たぶんその時期がきたのでしょう。
私の子ども時代はまさにそうしたアイドル芸能界の全盛期だったのではないかと思えます。日本中の若者がアイドルに憧れている、という風潮だったのですが完全アニオタだった私はアニメキャラにしか興味がなくなぜみんなが【アイドル】という存在を好きなのか、まったく理解できませんでした。
なんとなくこの世界は一見きらめいているようでいてその実は虚構というよりどぶ水のようなおぞましさの中にあると思えてならなかったのです。
可愛らしい容姿をもったあどけないアイドルたちはほぼ子どもと言ってよく気持ちの悪い妖怪のような人々に利用されてすりつぶされていく様子しか感じられませんでした。
本作でアクアが大好きで憧れだったアイを死に追いやったヤツを探しだそうとする思いに共感しながら観てしまいます。
果たしてそれは誰なのかなんなのか、興味は尽きません。
アイドル歌手、だけでなく子役などの役者にも焦点があるのも気になるところです。
かつて日本は世界でも屈指の名作映画を創り出していました。そこに存在する役者たちも素晴らしかったのに今現在はそのすべてをほぼ失いかけているのは何故なのでしょうか。
それもやはり【芸能界】というもののかかわりなしにあり得ないからなのでしょう。
奇妙なことにアニメ界は差別されていたからこそその影響が少なくてすんだのかもしれません。
声優諸氏がすべてアイドル化(多少あれど)されていたらまたマンガ家がアイドル化(意味がよく分からないが)されていたら(容姿が可愛くてショービズしないとマンガ家になれない)日本のマンガアニメ業界も同じように劣化していたはずです。
日本のマンガアニメ業界がほぼ実力主義だったのは幸いなるかな。
これからの映画歌手業界もそうであってほしいと願わずにはいられません。
私の【推しの子】はそこにいるはずです。
しかし早くしてくれないと時間があまりない。無駄な時間が長すぎた。