再鑑賞中。ep10まで。まじで面白くてこんなにおもしろかったっけ?ていうくらい面白がって観ています。やはりまとめてみるのは良いですね。
とはいえほんとうに進行が早くてあっという間にここまで来てしまった感じもする。
ネタバレしますのでご注意を。
ここまでくるとやはりこの作品が「ガンダムとはなにか」というテーマをみっちりやっていこうという意識を感じます。そのまま「ガンダムの呪い」という台詞が出てくるわけです。
ガンダム好きの人間にとって一般からの「ガンダムって戦争はいけないとか台詞で言ってても結局は戦争大好きアニメじゃないか」「どんどん人が死んでいく最悪のアニメ」という評価が結構胸にくるものがあって「ガンダムはそれだけじゃないよ」とか嘯いてみせるのですがやっぱり「それがガンダムだよな」と認識してもいるわけです。
ガンダムがカッコいい戦闘がカッコいいという気持ちとでも愛し合いたいという気持ちが同時にあったりするわけで本作品はそのガンダムマニアによるガンダムマニア塗装ではない人たちへ向けて作ったおおいなる言い訳作品だったりもします。
ガンダムは人殺しの機械ではない、ガンダムを平和利用できないのか、というヤツですね。
物語エピソードの一つ一つがガンダム好きがガンダム批判者への言い訳で作られているのがめちゃわかりすぎる。
そしてその奥には御大富野由悠季が存在するわけです。
女の子が主人公になったのもその言い訳ガンダムの一つなわけです。
なんだかんだ言って、女性が多く登場するとか言って結局主人公は男じゃん、の言い訳です。
学園モノにしたのも女版シャア(プロスぺラ)を出したのも言い訳だし。ニュータイプや強化人間の否定も言い訳なのですね。
そうした言い訳が私にはよくよくわかる気がして切ない。
本作品は物凄いスピードで物語が展開してやや味気ないんですがそれはそもそもこの作品が言い訳作品として作られてしまってるからだとも思えます。
しかしスレッタやミオリネ・グエルなどキャラクターには充分以上の魅力もあって言い訳作品だけで終わらせるのは申し訳ない。
やはりもう一作『水星の魔女2』を作ってあげて欲しいです。言い訳なしで。
タイトルは『水星の魔女』と言うアニメ作品が全面的に「ガンダムでごめんなさい」と言ってる気がしたからです。